産業用の動物を閉じ込めるケージを大きくする、殺害方法を洗煉化して苦痛を少なくするなどの動物福祉改革は、動物を人間の手段、モノとされる境遇から解き放つことにはならない。動物福祉は人間による動物利用そのものは認めた上で、動物の味わう「不必要」な苦しみを緩和・削減する措置でしかない。どれほど「人道的」に扱われようとも動物たちが日々受ける仕打ちは拷問でしかない。必要なのは動物搾取の廃絶である。
これまで動物福祉の理論は数多く示されてきたが、本質的な動物の権利を問う文献はなかった。本書は、米ラトガース大学法学院教授で動物の権利運動に決定的影響を与えてきた著者の代表作の邦訳である。
レビュー(4件)
友人から勧められて読みました。 読んで正解!私も他の人に勧めました。 動物といった枠組みだけでなく権利そのもののあり方について知ることが出来ます。 動物実験が何故、不要なのかについても、よくわかりました。 動物について興味がある人も、そうでない人も一読の価値あり!
動物の権利(アニマルライツ)運動において、本当に重要な必読書です。動物搾取の廃絶論を学べます。 情感あるすべての生き物は恐怖・痛み・苦しみ・愛・喜びを感じます。そして私たちと同じように生きたいと願っています。 動物にとって必要な権利は、人間の財産として扱われず生きる権利です。それは動物を食べない、着ない、娯楽やあらゆる目的で利用しないヴィーガン(Vegan)になることで実現します。 動物福祉(アニマルウェルフェア)を促進することは、消費者に「人道的」な動物製品だと思わせ、安心して搾取を続けることを助長してしまいます。ケージフリーであろうと、放牧であろうと、すべての動物製品は暴力と苦しみと殺害が関わっています。 動物製品を生産するのに「人道的」な方法などはありません。 また、特定の動物や特定の国で行われていることに焦点をあてたシングルイシュー(単一争点)は、種差別・人種差別・性差別を助長します。 たとえば毛皮・フォアグラ・捕鯨・犬食などに反対する活動・署名は、ほかの動物(牛・豚・鶏・羊・魚など)を利用することよりも悪いことだと受け取られ、差別を助長します。 年間700億頭もの陸上動物が食用のために生み出され、苦しめられ、殺されています。 畜産・酪農・漁業は地球上最大の動物虐待です。 同じように、ミートフリーマンデーは「肉」に焦点を当てているので、卵や乳製品・魚を無視しています。 牛乳や卵の産業は、ものすごく残酷です。 動物を搾取することは道徳的に間違っていて、ヴィーガンになることは必要不可欠なことです。 ヴィーガンにならなければ、動物たちの苦しみは何も変わりません。 Veganになって、非暴力な草の根活動でヴィーガニズム(脱搾取)を広めましょう。 Go Vegan
かなり読み応えがありました。動物の権利を多方面から訴えて、雄弁なデータの数々です。「わが子を救うか、犬を救うか」この問いの意味が本当にわかったとき、衝撃的でした。 読み込んで人に説明できるようにしたいです。 原作者さん、訳者さんに感謝です!