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<b>生きるのがつらいから、「養ってもらいたい」ってダメですか?</b> 幼少期より社会に適応ができず、学校ではいじめにあい、大学に入学するも通学ができなくなり発達障害との診断を受け、家では過干渉気味な母親の言う通りに生き……常に不安と絶望にまみれていた著者が、SNSをきっかけに様々な人と出会う。 そして、交際0日で結婚。結婚したことにより様々な生きづらさが解消され、幸せを感じられるようになったという。 「自己責任」や「人様に迷惑をかけないように」などと自立して生きていくことが喜ばしいとされる中で、そこからこぼれ落ちてしまう人はどうしたらいいのか? 生きづらさに対して「結婚」という選択肢を伝える、体験エッセイ。 【もくじ】 まえがき <b>第1章 どこにも居場所がなかった20年間のこと</b> 就職しないと生きていけない/はじまりは学級崩壊/大好きなミルクティーとおにぎりがまずい/なくなってしまった私の居場所/精神科の先生にさじを投げられる/ぶり返した強迫行動/嫌がらせがはじまる/みんな同じじゃないと不安/予想だにしなかった高校受験「なんで学校来ないの? 意味分からないんだけど」/学校は来るのが当たり前/普通のレールに乗らないと生きていけない <b>第2章 しょぼい喫茶店に行く</b> 大学さえ卒業できれば普通のレールに乗れる/初めて知ったADHDという発達障害/ADHDとの診断を受け、安心する/人生を変える大きな出会い/えらいてんちょうと初対面、5分でお見合いが決まる/しょぼい喫茶店に行く/生き延びるために結婚したい はじめて自由を求めた結果、家出したい/夫との運命的な出会い <b>第3章 人生どうにもならないので家出してみた</b> 内見の2日後、家出決行/月に2日働くだけで生きていける/夫を意識し始めたある雨の日のこと/1回目のプロポーズ/夫の好意に気付けない私/プロポーズまでのカウントダウン/交際0日でプロポーズされる/「家事も何もできないけど大丈夫ですか?」 <b>第4章 交際0日で結婚したら人生最大の修羅場がやってきた</b> 指輪づくり、新居探し/入籍と同居と家族旅行/両親に彼氏ができたと伝える/トラブル続きの家族旅行/両親と人生最大の修羅場/父親から出た言葉「娘をよろしくお願いします」 <b>第5章 はじまった結婚生活</b> ようやくおとずれた幸せな日々/長年の呪いがとかれる/はじめて感じた「自分の気持ちをわかってほしい」/母の毒にやられる/「良い子」であり続けた人生/母のヒステリー/大学生になっても帰宅は19時半/母の幸せと私の幸せ <b>第6章 幸せが連鎖する場所</b> 妊娠発覚後の母/「母親」だから嫌いになれない/母の突然の変化/病気や障害は環境がつくる/しょぼい幸せを感じて生きていく/愛されていると感じる日々/結婚し、困っていたことが改善する/「まなさんならできるよ」/セーフティネットとしての結婚/生きて、幸せをもとめる あとがき
レビュー(6件)
「だって私はADHDだもん、肯定してよ」
社会のレールに乗らないとお金が稼げなくて生きていけないみたいだけど、私は人と違うので学校に通ったり勉強に集中したりアルバイト出来ません。私はお金が稼げないので養ってくれる人が必要だけど実家は窮屈です。私を肯定して養ってくれる人が見つかったので即入籍しました、というように読めました。本人なりの努力や積極性によるADHD患者のかたの成功体験が読みたくて買いましたが、期待と違いました。
ハンディキャップを持っていても行動することを諦めないことで良い方向へ変化ができるよと教えてくれている内容でした。焦らず希望を持つことが大切なんだなと思いました。