国歌は何を伝えているのだろうかーー。世界の100曲以上の国歌を網羅的に分析し解説する画期的一冊。国歌の制定の歴史から現代における利用まで、ナショナリズムやポスト・モダニズム、コロニアル・ヒストリーといった観点から紐解く。
はじめに
第1章 王政の国歌ーー「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」
1 国歌の始まり
2 戦乱の中で上がる声ーーイギリス国歌
3 ウィーン体制下の王政の国歌ーーオランダ、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク
第2章 革命と国歌ーー「ラ・マルセイエーズ」
1 国民「国歌」の一九世紀ーフランス国歌
2 七月革命の国歌ーーベルギー、ポーランド、イタリア
第3章 領土、国民、主権ーー国民国家の国歌
1 ドイツ、オーストリア、ハンガリー
2 一八四八年の「諸民族の春」と帝国への反抗
第4章 帝国主義と植民地の国歌
1 植民地からの独立ーーラテン・アメリカの独立とシモン・ボリバルの物語
2 帝国主義とロシア
3 抗日の東アジア
4 帝国主義から経済主義へーー東南アジアの国歌
第5章 国歌のコロニアル・ヒストリーとポスト・コロニアリズム
1 大英帝国の軛
2 大英帝国の轍
第6章 二〇世紀後半の国歌
1 国語なき国歌ーー一九六〇年代アフリカ
2 冷戦後の国歌ーー旧ソ連と旧ユーゴ
おわりに 勝者の音楽史
1 近代オリンピックの風景
2 国歌の音楽心性
3 勝者の音楽
註
あとがき
楽譜・歌詞対訳
参考文献
索引
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