無神論に対抗して二十世紀初頭に花開いたロシア宗教哲学は、ロシア正教の言語観と神名論に着目した三人の哲学者による独自の言語哲学を生んだ。本書はその内の一人のセルゲイ・ブルガーコフによる『名前の哲学』の本邦初訳。ソロヴィヨフのソフィア論に影響を受け、あらゆる名詞の背後に人間を介した宇宙の発話と、宇宙を介した個人の発話を見て、これら人間によるすべての命名の頂点にある神名の啓示を説く。
編集者前言(L・A・ザンデル)
第一章、言葉とは何か
第二章、発話と言葉
第三章、文法の哲学に向かって
第四章、言語と思考
第五章、「固有」の名前
第六章、神名
付章、イエスの御名についてのドグマのソフィア学的理解
訳者解題ーS・N・ブルガーコフの『名前の哲学』を読むために
訳者あとがき
原注
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