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新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。『笹塚町一家殺害事件』引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた。15年前に起きた、判決も確定しているこの事件を手がけたいという。笹塚町は千尋の生まれ故郷だった。この事件を、香は何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。“真実”とは、“救い”とは、そして、“表現する”ということは。絶望の深淵を見た人々の祈りと再生の物語。
新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。『笹塚町一家殺害事件』引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた。15年前に起きた、判決も確定しているこの事件を手がけたいという。笹塚町は千尋の生まれ故郷だった。この事件を、香は何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。“真実”とは、“救い”とは、そして、“表現する”ということは。絶望の深淵を見た人々の祈りと再生の物語。
レビュー(262件)
相変わらずの湊かなえワールド全開ですね。今回もとても満足度の高い仕上がりだったと思います。詳細を書くとネタバレになってしまうので控えますが、湊かなえファンはもちろんのことそうでない読書好きにもおすすめの一冊です。
凝りすぎ?
15年前。引きこもりの男が妹を刺殺して家に火をつけ、両親をも死に追いやる事件があった。「笹塚町一家殺人事件」。これをモチーフに、売れない脚本家・甲斐千尋がシナリオを書くことになる。話を持ち込んだのは、海外で大きな賞を獲り注目されつつある映画監督・長谷部香。そして、件の町は千尋の故郷……練り上げた構成でじっくり読ませるが、その分、重苦しさが拭いきれず、これまでの湊かなえ氏とは随分、違う感じ。いや、デビュー作の「告白」に比べると次第に、凝りすぎの傾向が強まっている気も。
おもしろい!
湊かなえさんの新作です。 自分の個人的な印象ですと これまでの作品と少し違う味わいになっていて なかなかよかったです。 主人公たちが それぞれ きちんと描かれていて 人間として立っている感じを持ちました。
落日
予約してから配送を楽しみにしていました。 さすが湊さん、全てがつながり、最後はただただ感動でした。読んでしまうのがもったいないと思いつつ、一気に読みました。
久しぶりの
単行本ですかね。非常に楽しみにしています。