誰もが知る『エチカ』は、その重要さと同じくらい難解さでも知られている。本書は、全五部のうち、多くの人が躓いてきた第一部と第二部をあとにまわし、第三部の経験論的な場面から出発することで、この稀代の書の読破を実現する。そこに立ち現れるのは、過去に蔵された古典作品である以上に、現代に生きる人々が生きる上での指針の書の姿にほかならない。強い推進力で一気に読ませる著者待望のスピノザ論!
序論 批判的で創造的な
第1部 〈人間ー身体〉は何をなしうるのか
第一講義 人間身体の価値ーー二つの座標系
第二講義 実在性の変移ーー身体と感情について
第三講義 非十全なものの実在性
第四講義 身体のプラグマティック
第2部 〈特異性ー永遠なるもの〉の生成について
第五講義 感情の強度
第六講義 感情と理性との内包的反転
第七講義 様相の変革ーー習慣から生活法へ
第八講義 感情から概念へ
第九講義 人間身体の本質の触発ーー死と永遠
第九講義 附録ー─戦略哲学としての『エチカ』の折れ目
第3部 〈神ー自然〉とは何か
第一〇講義 神あるいは自然についてーー人格神でも創造神でもなく
第一一講義 神の論理学的構成ーー特性から構成へ
第一二講義 神の自然学的構成ーー構成から産出へ
第一三講義 神の力能論的構成ーー形相的原理と想念的原理
第一四講義 精神と身体の価値転換的並行論
第一五講義 人間の自由についてーーただ自由意志からの解放にのみ存すること
結論 実践から戦略へ
注
あとがき
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