画家・遠藤彰子の代表作を味読する「一作一冊」本のシリーズ第二弾。連作《四季》は、冬《白馬の峡谷》、春《いくとせの春》、夏《織られし白き糸》、秋《在り過ぐす》からなり、各1000号を並べるとその横幅は二○メートルにもなります。画家の誕生、創作の謎を紐解きながら、この《四季》の魅力へと旅します。カバー2枚重ね。
【目次】
はじめに──「一作一冊」第二弾
1章 画家の創作の謎
「自分を見ている自分」と「何も無い」
制作の時間、画家の居場所
高揚感を鎮めるもの
2章 遠藤彰子にとっての《四季》
記憶と夢──遠藤彰子の青雲・星霜
《四季》の主題──霊性・再生・崩壊・変容
3章 冬 《白馬の峡谷》──霊性を求めて
1 山頂に折り重なる幻想の白馬
2 三角地帯の月と水の情景
3 谷間に現われる生きた群像
4 死に向かう生き物
5 なぜか天使がいる
6 川岸は巨大な脚なのか
4章 春 《いくとせの春》──再生の物語
1 月に向かってざわめく生き物
2 亡き子のいる母子像
3 再生した女たちは踊る
4 花吹雪の先の「ノアの方舟」
5章 夏 《織られし白き糸》──恐るべき崩壊
1 大きな蜘蛛と蜘蛛の巣
2 黒い蜘蛛の下は深い青
3 夏草の吐息が悲鳴に変わる
4 幻想の少女はどこにいる
5 妄想するのはアダムとヨハネ
6章 秋 《在り過ぐす》──変容を渇望する
1 原初への回帰
2 津波の怖さ
3 小さな小さな人間
4 変容、あるいは人魚
5 異空間の赤と黒の木々
おわりに──《四季》の先に原初の地球が
巻末資料
遠藤彰子を知るためのエピソード
略歴 遠藤彰子・森山明子
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