【POD】テキストマイニングによるプラットフォーム創出
企業の新製品・新技術開発は市場ニーズを発見して充足することが目標となるが、ブレークスルーとなるような研究の初期段階においては、目に見えない不確定要素が大きい。そのため企業の長期的発展の基盤となりうる潜在的可能性を持つ研究プロジェクトが、日の目を見ることなく解散されてしまい、みすみすビジネスチャンスを失うケースも少なくない。そうならないためには、可能な限り技術と市場ニーズとを可視化し研究の道筋を的確に照らしだし、研究プロジェクトの適正な評価を可能にすることによって、研究者の独創性とモチベーションを高めることが必要である。このことが、長期的な視点にたった研究開発基盤、技術プラットフォームを確立・強化することを可能にするであろう。 そのため本文においては、特に製品の完成度という指標を持ち、その中でも特に0.7→30%部分に注目している。この部分はいわゆる研究と開発の狭間部分であり、キー技術となりえる。0.7→1%まではいわゆる研究であり、発散している。この発散を助けるものとしては異分野技術の発見であり、この架け橋として、感性に注目する。異分野を発見し、既存技術と融合させ製品化の道を進むことを収束としており、1→30%部分を指している。これらを実現するためには支援してくれるツール(手法)やデータが必要であり、その中でも最も重要なのは発見・同定のための「可視化」である。そのため、可視化することを本論では「シミュレーション」と定義しており、その方法として、テキストマイニングを軸として低頻出語への注目すること、また会話分析等をテキストマイニングに組み込むことによって、感性の導入を試みている。これらを行うことによって、技術の大きな流れ(潮流)を把握するのみならず、小さな渦を発見することが可能となり(シミュレーション部分)、これを実践することによって他社に先駆けてプラットフォームを構築し、有利な展開に導いていけるものと考える。
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