満鉄勤務の父を持つセレブ家庭に育ったきょうだい3人と母親が、戦争により無法地帯と化した大陸で命を懸けた逃避行を行い、帰国した日本でもホームレス状態におかれ、母親まで失い、それでも卑屈にならず強くやさしく生き、そのやさしさが徐々にきょうだいの環境をプラスに変えていく。 続編は帰国してからの編ですが、3人きょうだいの強さ、誠実さとやさしさが誇張なく書かれています。 読んでいて自分は、自分の子供は、この環境で果たして生きる気力を持ち続けているだろうか、正しく生きて行けただろうか、と考えさせられました。 家族愛に満ち、気高く強く優しい当時の日本人を知ることができる本です。,楽しみにしていた続編。 日本での壮絶な生活の様子が赤裸々に語られています。 そのような中に居ながらも、誇りを捨てず、兄弟力を合わせ 力強く生きていく様子に心を打たれました。 多少の事ではくじけてはいけないな、と思いました。,続編が出たので読みたいと思いつつ購入していなかった。まだ読んでいないが、前作同様心に訴えるものがあると思う。,「竹林はるか遠く」の続編です。 「竹林はるか遠く」は、1933生まれの少女(著者)が、朝鮮半島の北方で終戦を迎え、母と姉とともに、半島を縦断し、日本に引き揚げてくる、途中、他国の兵士らに襲われたり、食料も無く、つらくて泣きたくなるようなお話です。 現在、この物語はアメリカで教科書に載り、「優秀図書」として取り上げられています。 「続編」のほうは、日本に引き揚げてきたのに母を亡くし、主人公の少女(著者)が、姉と、その後、引き揚げてきた兄と、3人で力を合わせ、理不尽にも負けずに、居所のわからない父が帰ってくることを祈りながら、一所懸命に生きる姿が書かれています。 満州や朝鮮、中国から、終戦で逃げるように、日本へ向かう日本人の中には、祖国の土を踏めなかった方々が、大勢いらしたことを思うと、複雑でせつない思いがします。 「戦争をしてはいけない」 そう思います。 子供の頃の少女の目線で語られているので、小学校高学年以上なら、読めると思います。 ぜひ、夏休みに読んで、現在も世界は内戦やテロなどが頻発していますが、戦争の無い今の日本と、自身の暮らしがいかに恵まれているかを、かみしめてください。 子供のお父さん、お母さん世代の方にも、お薦めです。 20150629-0882919131
レビュー(15件)
続編も大変良い
満鉄勤務の父を持つセレブ家庭に育ったきょうだい3人と母親が、戦争により無法地帯と化した大陸で命を懸けた逃避行を行い、帰国した日本でもホームレス状態におかれ、母親まで失い、それでも卑屈にならず強くやさしく生き、そのやさしさが徐々にきょうだいの環境をプラスに変えていく。 続編は帰国してからの編ですが、3人きょうだいの強さ、誠実さとやさしさが誇張なく書かれています。 読んでいて自分は、自分の子供は、この環境で果たして生きる気力を持ち続けているだろうか、正しく生きて行けただろうか、と考えさせられました。 家族愛に満ち、気高く強く優しい当時の日本人を知ることができる本です。
楽しみにしていた続編。 日本での壮絶な生活の様子が赤裸々に語られています。 そのような中に居ながらも、誇りを捨てず、兄弟力を合わせ 力強く生きていく様子に心を打たれました。 多少の事ではくじけてはいけないな、と思いました。
続編が出たので
続編が出たので読みたいと思いつつ購入していなかった。まだ読んでいないが、前作同様心に訴えるものがあると思う。
竹林…の続編 戦後の引き揚げ
「竹林はるか遠く」の続編です。 「竹林はるか遠く」は、1933生まれの少女(著者)が、朝鮮半島の北方で終戦を迎え、母と姉とともに、半島を縦断し、日本に引き揚げてくる、途中、他国の兵士らに襲われたり、食料も無く、つらくて泣きたくなるようなお話です。 現在、この物語はアメリカで教科書に載り、「優秀図書」として取り上げられています。 「続編」のほうは、日本に引き揚げてきたのに母を亡くし、主人公の少女(著者)が、姉と、その後、引き揚げてきた兄と、3人で力を合わせ、理不尽にも負けずに、居所のわからない父が帰ってくることを祈りながら、一所懸命に生きる姿が書かれています。 満州や朝鮮、中国から、終戦で逃げるように、日本へ向かう日本人の中には、祖国の土を踏めなかった方々が、大勢いらしたことを思うと、複雑でせつない思いがします。 「戦争をしてはいけない」 そう思います。 子供の頃の少女の目線で語られているので、小学校高学年以上なら、読めると思います。 ぜひ、夏休みに読んで、現在も世界は内戦やテロなどが頻発していますが、戦争の無い今の日本と、自身の暮らしがいかに恵まれているかを、かみしめてください。 子供のお父さん、お母さん世代の方にも、お薦めです。 20150629-0882919131