- 90
- 3.87
「お前んち、いっつもええ匂いするのう。」 「お前んち、いっつもええ匂いするのう。」 そう言った転校生のコジマケンが気になる緑は、まだ初恋を知らない十四歳。 夫(おじいちゃん)が失踪中のおばあちゃん、妻子ある男性を愛し緑を出産したお母さん、バツイチ(予定)子持ちの藍ちゃん、藍ちゃんの愛娘、桃ちゃん。 なぜかいつも人が集まる、女ばかりの辰巳一家。そして、その辰巳家に縁のある、謎の女性棟田さん。それぞれの“女”が抱える、過去と生き様とはーー。 二ヵ月連続リリース第一弾『こうふく みどりの』は、大阪のとある街を舞台に、様々な形の“女のこうふく”を描いた、西氏渾身の一作。 【編集担当からのおすすめ情報】 『こうふく みどり』『こうふく あかの』二ヵ月連続リリース記念 西加奈子氏×西原理恵子氏 特別対談収録!
レビュー(90件)
ややこしい
中学生の緑が主人公の章と、主人公の名が明かされないまま進む章が交互に繰り返される構成になっています。緑ともう一人の人物の話なのかと思いきや、主人公が明かされない章は主人公が入れ替わるのでだんだん誰の話なんだかわからなくなってややこしいです。最後にはすっきりしますけどね。
独特の作風が楽しい
西かな子さんのらしい言い回しと作風がとても面白かったです。
微妙
関西弁じゃない方がよかったです。 内容も黒いところがあり、微妙でした。
タイトルが気になって
単行本の頃から気になっていた作品で、今回文庫化されていたことを知り購入。 読みやすくて1日で読み切りました。女ばかりの一家の物語。こうふくあかのも読みたいと思います。