あらゆる小説ジャンルを呑み込んだ強靭な文体。アイヌ文化と「ヤマト」の差別に対する苛烈な問題意識ーーおそるべきゲリラ作家の入手困難な代表作を精選したメガ・コレクション。平成の日本文学シーンに衝撃を与えたデビュー作「BARABARA」の原形長篇(表題作)をはじめ、現存一部にもかかわらず話題を呼んだ初期作「脱殻(カイセイエ)」、もはや何にも似ていない独自の境地を開いた「祖父三部作」など、知られざる傑作長・中・短篇6作を(ほぼ)初書籍化。さらに関連文献や、向井を再評価すべく批評家三人が語りおろした鼎談など、作品を読み解く巻末資料も充実。没後10年……もう、この世界文学の巨人を見逃すことはできない!
1(初期短篇)
鳩笛[1970]
脱殻(カイセイエ)[1972]
2(長篇)
骨踊り(「BARABARA」原型)[未発表]
3(祖父三部作)
ええじゃないか[1996]
武蔵国豊島郡練馬城パノラマ大写真[1998]
あゝうつくしや[2000]
(資料)
『根室・千島歴史人名事典』より「向井夷希微」[2002]
早稲田文学新人賞受賞の言葉[1996]
単行本『BARABARA』あとがき[1999]
やあ、向井さん[2007]
平岡篤頼「フランス文学の現在」[1984]
(解説)
鼎談:岡和田晃、東條慎生、山城むつみ「向井豊昭を読み直す」
レビュー(0件)