外国人兵士の軍務と市民権はいかにして結びつくのか。「傭兵」は果たして、便利な「道具」であることに安々と甘んじているのだろうか。
英国に外国人兵士として雇用されてきたネパール出身グルカ兵への、駐屯地での聞き取りや資料調査を通して、彼らの市民権交渉の複層的な様相を描き出す。
まえがき
序論
第1部 グルカ兵雇用の歴史的背景
第1章 外国人兵士の軍務と市民権
第2章 グルカ兵の誕生ー香港返還より前の雇用
第2部 ネパール市民権の維持のための境界作業
第3章 ネパール人アイデンティティの構築と維持、血統的再生産
第4章 駐屯地の宗教の二つの顔ー歴史的背景と政策、実行の仕組み
第5章 駐屯地の宗教の二つの顔ー教義と見解
第3部 グルカ兵の市民権の再定義
第6章 雇用政策の変更と英国陸軍への統合の深化ーグルカ次元の解体
第7章 英国社会への国家レベルの統合を目指してーグルカ正義運動に見る市民権交渉
第8章 英国社会への地域レベルの統合を目指してー英国グルカ福祉協会の市民権交渉
第9章 ネパール社会への越境的再統合を目指してー「ネパール市民権の継続」運動に見る市民権交渉
結論
あとがき
参照文献
索引
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