終盤が強い人にはどのようなイメージがあるでしょうか。
寄せが鋭い。粘り強い。攻防手を連発してくる。
一瞬で詰まされる、いつの間にか捲られている。そんな経験をしたこともあるのではないでしょうか。
本書は、将棋AIが終盤で指した手を次の一手形式で紹介する問題集です。
将棋AIは、floodgateという対局場で日夜対局を重ねています。どれもレベルが高い内容で、一手のミスも許されない状況も頻発します。その中で現れた寄せの手、凌ぎの手、攻防の手を厳選し、出題しました。将棋AIはどのようにして逆転を狙うのか、あるいは逆転を許さず押し切るのでしょうか。
問題をすべて解き終わる頃には、大局観と読みの深さが鍛えられているはず。終盤の鬼になりましょう!
レビュー(2件)
寄せ・凌ぎ・攻防の3編にわけて、将棋AIの妙手を集めた将棋本です。終盤における次の一手問題集と言えます。問題のレベルとしては、手元にある高段者向けの終盤本と同じくらいかなと私は感じます。 基本的に、見開き2頁で問題と解答が載っています。その観点からは見やすいです。ただ、解説がコンパクトになります。AIの正解手と、それより劣る手が、符号を中心に紹介されています。なので、自分なりに、どこが凄い手なのか、優れた判断基準なのかを読み取らないといけません。将棋AIの終盤力のエッセンスが、言葉でまとめられているわけではありません。人間の手と比較して、どこがAI流の鬼手かという解説はあまり見られません。問題をさくさく繰り返し解くというより、じっくり棋譜並べをして自分で考えてみるといった読み方が求めらると思います。好みがわかれるかもしれません。