環境を考えるBOOK 5獣害から始まるお話(第5巻)
私たちを取りまく環境・社会で起きていることがらをテーマとして取り上げ、それに関連する内容を、自分と他者、日本と世界、昔と今といったさまざまな切り口から、ダイナミックな広がりでとらえたシリーズ、それが『環境を考えるBOOK』です。
本書は「環境問題」を論じたり解説したりした本ではありません。環境の変化を「問題」や「害」ととらえているのは人間であり、その変化によって人類が滅びたとしても、地球は存在し続けることでしょう。環境を必要としているのは地球ではなく私たち人間の方です。そのような視点に立って、今起きている現象を手がかりにして考えていきたい。だから『環境を考えるBOOK』なのです。
実はこの本は、日能研を卒業していく子どもたちへのメッセージに端を発しています。本との出あいを通して、子どもたちが自分の中で動いたことを感じ、これからの環境をつくっていくために考え、行動を起こす。そのきっかけになれたらーーそんな日能研の思いをのせて2008年からプロジェクトが始まりました。1冊の本が、確かに子どもたちの中に根づき、芽を出し、枝を伸ばしている。そんな実感を持っています。
この出版を機にさらに多くの皆さんに手に取っていただき、たくさんの「始まり」になれたらと心から願っています。
さて、第5巻は「獣害」。最近、田畑や森林、市街地に出没する動物のニュースが後を絶ちません。しかし人間には「害」でも、動物にすれば今の環境の中で生きやすさを求めた結果ともみえます。本書では、1〜4章で立場や法律、歴史、食習慣などから、5章で日本の神道文化から、獣害の背景にある人と動物の関係をとらえ、「生物多様性」や「持続可能性」を考えていきます。
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