忍法帖シリーズや明治伝奇ものなどで一世を風靡した山田風太郎の作家としての魂は、いつ・どのように生まれたのか。デビューした敗戦直後から1960年代半ばまでの探偵小説時代の作品群をていねいに読み解いて、その魅力を掘り起こし、奇才の源泉に迫る!
序章 山田風太郎における反原発小説
1 原子力怪獣襲来
2 平和利用という幻想
3 往きて帰らぬ
第1章 笛を吹く男ーー戦後探偵小説への挑戦
1 夜に逃れて
2 夜よ滅び失せろ
3 母を恋する記
4 蜃気楼に魅せられて
5 風太郎探偵小説への到達
6 厨子家の悪疫
第2章 指揮棒をふるう男ーー戦後探偵小説からの撤退
1 『悪霊の群』共作事件
2 魔界転生への助走
3 夜は魂よりも暗く
4 太陽黒点を求めて
5 山田風太郎は戦後文学か
第3章 戦後探偵小説論ーー山田風太郎以外
1 周縁の内から
高木彬光『白昼の死角』
松本清張『砂の器』
梶山季之『黒の試走車』
結城昌治『白昼堂々』
2 周縁の外から
陳舜臣『怒りの菩薩』
野口赫宙『ガン病棟』
鮎川哲也『憎悪の化石』
日影丈吉『内部の真実』
中薗英助『密航定期便』
高木彬光『帝国の死角』
参考文献
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