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常識外れのマル暴刑事と極道の、プライドを賭けた戦い。作家、マスコミほか多くの賞賛を集めた、圧巻の警察小説。 緻密な構成、卓抜したリアリティ、予期せぬ結末。いやあ、おもしろい。正統派ハードボイルドに圧倒された。 ーー黒川博行氏(作家) 日本ミステリ史に残る、今世紀最高の悪徳警官小説だ。 ーー茶木則雄氏(書評家) 昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていくーー。
レビュー(349件)
ヤクザもの、刑事ものはあまり好きではないので、広島弁のキツいヤクザ・刑事のお話だったから読もうかどうしようか悩んでいたのですが、読んでよかったです。まじめな新人がヤクザみたいな先輩刑事に影響を受けて話がどんどんすすむので面白かったです。
ハードボイルド
やはり柚月裕子は男の描き方が絶妙である。ハードボイルドものは好みではないが、本シリーズは完全にはまりました。シリーズ読了。続編は出さないのか?
物語の始まりから衝撃的な出来事の連発なので、釘付け状態で読みました。全編広島弁で臨場感があり、ド迫力の内容でした。昭和感満載なところも良かったです。大上刑事のキャラクターが強烈で、しばらく忘れられそうにありません。クライマックスに近づくにつれ、衝撃、感動の波が次々に押し寄せてきました。本当に読み応えがありました。ただただ凄いの一言です。こんな強烈な物語を女性の作家さんが書いたということにも驚き、感心させられました。是非続編を読みたいと思います。
柚月裕子さんにがっつりハマった。とにかく読む速度の遅い私でもサクサクと読み進められる。まだ読み始めていないのですが、いつも通りゆっくりじっくり楽しみたい。広島弁が好きなのでそれも楽しみ。
これは読んだ方が良い。出てくる人物像にキャラがたって映像化も…。