- 311
- 3.53
日本推理作家協会賞受賞! 心に刺さる連作短編集 都会から離れた島に生まれ、育った人々。 島を憎み、愛し、島を離れ、でも心は島にひきずられたままーー 日本推理作家協会賞受賞作を収録。 閉ざされた“世界”を舞台に、複雑な心模様を鮮やかに描く湊さんの連作短編(全六編)。 収録作「海の星」が日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞、選考委員の北村薫氏は、 「鮮やかな逆転がありながら、小説の効果のための意外性のため無理に組み立てられた物語ではない。筋の運びを支える魚料理などの扱いもいい。(中略)--ほとんど名人の技である」と絶賛。 自身も“島”で生きてきた湊さんが「自分にしか書けない物語を書いた」と言い切る会心作。島に生まれ育った私たちが抱える故郷への愛と憎しみ…屈折した心が生む六つの事件。推協賞短編部門受賞作「海の星」ほか傑作全六編。
レビュー(311件)
読書日記
2023年12月6日読了 6篇の短篇集。面白かった。 全部、白綱島という瀬戸内海に浮かぶ架空の島が舞台。著者の出身地である因島がモデル。一個目のには島出身の作家が登場する。島という閉ざされた空間での因習とかが描かれたもの。でも、湊かなえだから、人が死ぬ。 1個目のを書いて、それで何か思って残りのを書いた感じだと思う。ばらばらに掲載されたものを集めたものだが、本人的には一つテーマに沿って書いたものであるらしく、全部初出時のタイトルには、頭に「望郷、」とつけられている。そして1個目のの初出時のタイトルは、「望郷、白綱島」(文庫の中のタイトルは、「みかんの花」)
近所の本屋さんより良いね!
コロナまん延防止の為、外出を控えている子供のために購入しました。 本屋さんで買うより、内容も確認しやすいし、本も綺麗!安心です。 配送も早いし、満足です。
通勤電車内で読むために購入~♪
望郷 [ 湊かなえ] 瀬戸内の白綱島を舞台にして屈折した心が生む六つの事件♪ 『海と星』はロマンティックな気持ちになれ 『光の航路』ではウルっとしてしまう そんなミステリーの六つの短編物語でどのストーリーも結末が美しかったです♪ この作品はイヤミスではなかったので 【イヤミスの女王】湊さんの作品と思って読むと肩透かしを食らうww それでも、これはこれで面白かったです(´▽`)
瀬戸内に浮かぶ白綱島を故郷に持つ人々の短編物語。 幾つか湊かなえさんの作品を読んでいると、 この一見交わらなさそうな主人公たちはどこで繋がっていくんだろう… と思っていたのですが、今回は繋がらなかった(≧▽≦) 貧困といじめが散りばめられ、 胸がズン…と重苦しくなるような描写が多い。 それでも結末はそれぞれの主人公たちの気持ちが少しだけ明るく、強く変わっていけたのが救いです。
地元広島が舞台だったので興味を持ち読みました。薄い本なので、あっという間に読めました。 おもしろかったです。新作楽しみにしています