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日本に残されたお稲は偉大な父・シーボルトを慕って同じ医学の道を志す。女の身で医者になることなど想像すらできなかった時代に、父の門下生を各地に訪ね産科医としての実力を身につけていくが、教えをうけていた石井宗謙におかされ、女児を身ごもってしまう…。激動の時代を背景に、数奇な運命のもとに生まれた女の起伏に富んだ生涯を雄渾の筆に描く吉川英治文学賞受賞の大作。
日本に残されたお稲は偉大な父・シーボルトを慕って同じ医学の道を志す。女の身で医者になることなど想像すらできなかった時代に、父の門下生を各地に訪ね産科医としての実力を身につけていくが、教えをうけていた石井宗謙におかされ、女児を身ごもってしまう…。激動の時代を背景に、数奇な運命のもとに生まれた女の起伏に富んだ生涯を雄渾の筆に描く吉川英治文学賞受賞の大作。
レビュー(20件)
単純に
単純に吉村昭だから購入したのですが。 本作の題名「ふぉん・しいほると」といえば、シーボルト事件を連想されるでしょう。まさしく「あの」シーボルトの娘が本作の主人公であります。彼女の辿った数奇な人生を、吉村昭が、精確な取材・研究そしてその筆で描いております。また、幕末の有名人達が意外なところで現れるので、そこらへんの楽しさもありました。