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トーマの心臓番外編他、感動の短編集。 オスカーの出生にまつわる秘密……。それが父母の愛を破局に導き、思いがけない悲劇を呼び寄せた。母を亡くしたオスカーと父グスタフのあてどもない旅が始まる。名作「トーマの心臓」番外篇表題作ほか、戦時下のパリで世界の汚れを背負った少年の聖なる怪物性を描いた「エッグ・スタンド」、翼ある天使への進化を夢想する「天使の擬態」など、問題作3篇を収録。
トーマの心臓番外編他、感動の短編集。 オスカーの出生にまつわる秘密……。それが父母の愛を破局に導き、思いがけない悲劇を呼び寄せた。母を亡くしたオスカーと父グスタフのあてどもない旅が始まる。名作「トーマの心臓」番外篇表題作ほか、戦時下のパリで世界の汚れを背負った少年の聖なる怪物性を描いた「エッグ・スタンド」、翼ある天使への進化を夢想する「天使の擬態」など、問題作3篇を収録。
レビュー(54件)
少し前に【一度きりの大泉の話】を読み、この訪問者のグスタフの眼病を思い出し、読み返したくなり書棚を探したが何としても見つからず、買い直した。 【一瞬と永遠と】等も読み合わせ、あらためてこの訪問者を読み返すと、萩尾望都先生の様々な辛い経験や葛藤等が、これら訪問者や城、エッグ・スタンド等の作品に命を吹き込んでいるのだろうと感じた。 親と子の関係、愛と葛藤、交差する悲しみ、会話の一つ一つ、表情の動きの一つ一つが生きた言葉生きた表情。心理描写の素晴らしさに惹き込まれ、自分はこんなに空腹だったのかと感じるほど、一気に貪り食う勢いで読みました。 購入を迷っている方は是非、手にとってお迎えして下さい。
とても良かった
なんと、私とした事が持っていなかった! オスカーの過去が〜 子供達の苦悩が〜希望が〜生き方が〜 是非読んで欲しい一冊です。
少年ものは理解しにくい
「訪問者」、「城」、「エッグスタンド」はどれも種類の違う少年の悲劇だが「エッグスタンド」は大人でも同じテ―マで描けるので分かりやすい。少年だけに悲劇性は高いが大人だと恐いだけになりそうだから、やはり主人公は少年でなくてはならないと思った。「天使の擬態」はありがちな話を「ロマンチックにまとめてるな」と思ったが、漫画ならではの展開である。現実には余りないから、大したことない作品だと思う。(ファンの人には悪いが・・・)
そらなりに素敵でした
萩尾望都さんの作品は大好きです! それなりに面白かったです!
文庫になっていたので、久しぶりに読んでみました。懐かしい。仕方ないことですが、文庫は絵が小さくて少し見にくいかな。