13の間取り図から広がる、個性的な物語たち。身体の内と外が交錯する、ちょっとシュールで静謐な短編小説集。まず家の間取を決め、次にそこで展開される物語を書いたのは大竹さんが世界初だろう、たぶん。13の間取りと13の物語。--藤森照信氏(建築家・建築史家)
家の間取りは、心身の間取りに似ている。思わぬ通路があり、隠された部屋があり、不意に視界のひらける場所がある。空間を伸縮させるのは、身近な他者と過ごした時間の積み重ねだ。その時間が、ここではむしろ流れを絶つかのように、静かに点描されている。--堀江敏幸氏(作家)
川を渡る船のような家。海を見るための部屋。扉が二つある玄関。そっくりの双子が住む、左右対称の家。わくわくするような架空の間取りから、リアルで妖しい物語が立ちのぼる。間取りって、なんて色っぽいんでしょう。--岸本佐知子氏(翻訳家)
レビュー(1件)
著者の考えた間取りをベースにした物語。 通常ではない癖の強い、構造上微妙なものもありますが それよりも不思議な世界に誘うツールとしての図面です。 ですが、その図面が物語に反映されていないものが多めで 大雑把にいえば1日の日記を読んでるような感覚で 側からみればなんのこっちゃ?という無駄な部分も多いです。 文章を立体的にし色付けできるタイプの人は間取りが読めなくても構いませんが 苦手だとその家へ入りこむことは難しいと思います。 付録で全ての物語の間取りがご丁寧にあります。(本にも挿絵のようにありますが)