本書は五つの論文からなる。社会保障改革の様々の局面に登場する法主体の性格を、著者の実務経験の中で生じた疑問点を中心に、人間、医療法人、健康保険組合、社会福祉法人、市町村に関わるテーマにつき考察を行った。第2論文から第5論文においては、制度の前身や改正経緯を尋ね現在のホットイシューを歴史的パースペクティブの中で少し距離を置いて検討することにより新たな視座を拓いている。第1論文では、社会保障における中心的法主体たる「人間」とは如何なる存在であるのかを原理的な観点から考察することにより、社会保障に対する著者の基本的視座を明らかにした。
レビュー(0件)