多様な表現形と疾患がある性行為感染症に対しては、正確な診断と介入が重要になります。加えてSTIではプライマリ・ケア医や臓器別診療科を受診することも多いため、正しい疾患の知識やアプローチの方法を知っておくことも必要です。また、多くの非専門医に敬遠されがちなHIV感染症は、近年のARTの進歩により、予後が大きく改善しています。長期管理が行われるようになった結果、HIV感染症は極めて総合内科的な疾患になってきているといえます。AIDSの診療は専門性が高く経験が必要ですが、初診医をはじめとする非専門家が日和見感染症からHIVを拾い上げ、専門家につなげることも重要です。STIやHIVをより身近に感じてもらい、「これからの患者が自分の前に来るかもしれない」という問題意識のもと、実際に臨床現場で「ピンときて」診断し、治療につなげてもらうことを目標に企画しました。
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