失われた文化遺産を再生する復元はどのように行われるのか。近世の内裏図作成と考証、平安宮八省院を模した平安神宮や寺院・城郭の再建、美術品のレプリカ、海外の再建建築の世界遺産登録など、広範囲に及ぶ時代と地域の復元を学術的に検討する。文化財・文化遺産の保存・活用が求められるなかで、復元の目的や実態、課題に迫る革新的な一書。
はじめに…海野 聡/復元学の概念ー理論編(復元学の概念と目的…海野 聡/考証学による復古から建築史学による復元へ…海野 聡/復元学の照射範囲ー課題抄出のための覚書…児島大輔/ヨーロッパにおけるリコンストラクションー再建建築の世界遺産登録…マルティネス アレハンドロ)/考証学と復元学ー事例編(近世における内裏の復元考証…加藤悠希/平安神宮にみる考証と復元のはざま…海野 聡/登呂遺跡復元住居(1951)の同時代性ー建築史家・関野克による住居復元案の形成過程…青柳憲昌/建築史家・大岡實の復元建築ー鉄筋コンクリート造による創建時代の「造形感覚」の再現…青柳憲昌/歴史的な庭園の復元ー森薀の「復原的研究」を通して…マレス・エマニュエル/ポンペイにおける庭園の発掘とその復元…川本悠紀子)/復元学の現在と未来(縄文時代の建物復元事例ー御所野遺跡から…高田和徳/史跡整備の実務に関わる「実験考古学」的手法…田中弘志/「バルセロナパビリオン」と「夏の家」にみる復元…前川 歩/復元学の方法論の提言…海野 聡)/むすび…海野 聡
レビュー(0件)