12世紀の初め、藤原政権の退廃は、武門の両統“源平”の擡頭をもたらした。しかし、強者は倶に天を戴かず。その争覇興亡が古典平家の世界である。『新・平家物語』も源平抗争の歴史を描くが、単なる現代訳でなく、古典のふくらんだ虚像を正し、従来無視された庶民の相(すがた)にも力点を置く。--100年の人間世界の興亡、流転、愛憎を主題に、7年の歳月を傾けた、著書鏤骨の超大作。 七年の歳月を傾けた、著者晩年の超大作。十二世紀の初め、藤原政権の退廃は武門の抬頭をゆるしたーー源平の登場だが、両雄は倶に天を載かず、宮枢の葛藤、対立とからんで、やがて保元・平治の乱へ突入。
レビュー(9件)
面白かった。
面白かった。続きが読みたくなった。期待している。
大河ドラマが始まったのをきっかけに、二十年ぶりに再び読み始めました。 きらびやかな皇族や貴族たち、台頭する武士、そして健気に生きる名も無き市井の人々、これらの三者が織りなす新平家物語。全く飽きずに読み進んでしまいます。名作です。
大河ドラマとは、一味違う物語が読みたくて購入いたしました。 長編なのですが、気長に読みたいと思います。
かつて挫折したものの、やはり理解したくて再挑戦! ゆっくり読み込んでいこうと意気込んでいます。
吉川英治さんの作品は読みごたえがあり、とても大好きです。 最後に新平家物語をもってきました。楽しく読んでいきたいと思います。