学生時代に初めて読んだ大島弓子作品。懐かしさもあって購入したが、これほど手の込んだ話だったのかと、読み返したのに、初めて読んだかのような新鮮さを味わった。そのことが嬉しくてならない。 常々いろいろな話を若い人としていて、ぜひ大島弓子を読んでもらいたいと思っていたので購入した。で、プレゼント前に自分でも読み返してみたというわけ。先日、プレゼントさせてもらった。(文庫サイズなので、わたくしの眼には少々厳しいのである…(笑)) 『バナナブレッドのプディング』は、かなり複雑な内容で、終幕にも疑問符とある種の切なさを残すので、読後感はすっきりしない。むしろ、考えさせられたまま終わる感じ。逆にいえば、繰り返し読み返すことを求められる作品といえるのかもしれない。 一方、この集に収められている『草冠の姫』は、いっきに読める上に、穏やかに暖かく閉じる終幕で、幸福な読後感を得られる。 贈った人は、まずは「『草冠の姫』がいい」と言った。しばらくしたら、その後の感想も聴いてみたい。, 可愛らしい絵柄に騙されそうになりますが、実はある意味でとてもひどい話だと思います。いつか大人にならなくてはならない。永遠なんてないのです。,大島弓子さんの漫画の中では私の中のベスト3にはいる本です。初めて読んでから30年近い日々が流れていきましたが、この主人公の生き方は今の時代の人達の方が、より切実に伝わるのでないでしょうか?希望につながるラストの手紙まで、優しい気持ちになって読んでしまう自分がソコにいると思います。,とても懐かしい気分になる本です。少女マンガなんだけど、どこか切なくて大人びた話でした
レビュー(57件)
『草冠の姫』とどちらがお好き?
学生時代に初めて読んだ大島弓子作品。懐かしさもあって購入したが、これほど手の込んだ話だったのかと、読み返したのに、初めて読んだかのような新鮮さを味わった。そのことが嬉しくてならない。 常々いろいろな話を若い人としていて、ぜひ大島弓子を読んでもらいたいと思っていたので購入した。で、プレゼント前に自分でも読み返してみたというわけ。先日、プレゼントさせてもらった。(文庫サイズなので、わたくしの眼には少々厳しいのである…(笑)) 『バナナブレッドのプディング』は、かなり複雑な内容で、終幕にも疑問符とある種の切なさを残すので、読後感はすっきりしない。むしろ、考えさせられたまま終わる感じ。逆にいえば、繰り返し読み返すことを求められる作品といえるのかもしれない。 一方、この集に収められている『草冠の姫』は、いっきに読める上に、穏やかに暖かく閉じる終幕で、幸福な読後感を得られる。 贈った人は、まずは「『草冠の姫』がいい」と言った。しばらくしたら、その後の感想も聴いてみたい。
永遠に少女のままであることは出来ない
可愛らしい絵柄に騙されそうになりますが、実はある意味でとてもひどい話だと思います。いつか大人にならなくてはならない。永遠なんてないのです。
好きな作家
大島弓子さんの漫画の中では私の中のベスト3にはいる本です。初めて読んでから30年近い日々が流れていきましたが、この主人公の生き方は今の時代の人達の方が、より切実に伝わるのでないでしょうか?希望につながるラストの手紙まで、優しい気持ちになって読んでしまう自分がソコにいると思います。
とても懐かしい気分になる本です。少女マンガなんだけど、どこか切なくて大人びた話でした