1993年から1994年夏にかけて、ギャラリーおりがみはうすに集う、若手折り紙創作家の間で「昆虫戦争」が勃発しました。
不切正方一枚折り(山口命名・切り込み無しの正方形1枚で折ること)で誰が一番「すごい」と言わせる作品を作るか、6本足を折り出しただけでは飽き足らず、羽を折り出した「飛ぶ昆虫」まで次々と作られていきました。
それは多くの日本の若手作家を巻き込み、ついには海を超えてアメリカのロバート・J・ラング氏までが参戦しました。
お互いに作品を見せ合い、刺激し合って作品が作品を生んでいきました。
それは折り紙設計理論が普遍的な形で浸透した瞬間でもありました。
本書は、そのような先駆者達の設計理論を踏まえ、さらなる進化を遂げた昆虫折り紙の姿を見せてくれます。
まえがき
用語と記号
作品の折り方
ウォン・パーク
「 羽ばたく1 ドル紙幣のチョウ 」
「 1 ドル紙幣のトンボ 」
セバスチャン・アレラーノ
「 ナンキンムシ 」「 祈るカマキリ 」
マーク・カーシェンバウム
「 蚊 」「 テントウムシ 」
ダニエル・ロビンソン
「 コノハムシ 」
ジェイソン・クー
「 サイカブトムシ 」「 オオミズアオ(ルナモス) 」
シュウキ・カトウ
「 カミキリムシ 」「 飛ぶヘラクレスオオカブト 」
ロバート・J・ラング
「 スズメバチ 作品624 」
展開図
イラストレーターについて
レビュー(2件)
素晴らしい!こんな世界があるのですね。マジですごい!昆虫を折り紙で折る発想と折図におとしこむ思考回路に凡人は理解不能・意味不明です。マ・ジ・で・す・ご・い!