本書は、タロット・リーダー、稀代のシャーマン、鶴見明世と哲学者・藤村龍生の対話を収めた待望の続篇である。鶴見のシャーマニズム(シャーマンを中心とする宗教のあり方)は、完全な覚醒状態のままでヴィジョンを視ることができる「覚醒型」とでも言うべき特異なシャーマニズムである。彼女には「師」はおらず、いわば臨死体験をしたときに出会った神「ジャガンナート(世界の主)」が師と言える。そこに、正真正銘のシャーマニズムがある。そして、鶴見のシャーマニズムを通して、リアルな世界を超えて拡がる、私たちの存在にとっての本当の世界のあり方(人間という存在、そしてそれと不即不離の広大な世界、その両者の複雑で深遠な関わり)を学びたい。そのためには、徹底的に語り合う。つまり「対話」をすることが重要なのである。本書籍の刊行は、鶴見明世の類い稀なシャーマン世界を、人々に伝え、後世に残しておくというプロジェクトの一環である。
はじめに/第1部 「人はみなシャーマンであるということに気づくはずだ」/第2部 「歌うことで、わたしはわたしの絵を表現している」/第3部 「空に継ぎ目があるのが見えたら、そこから彼方に出られるからね」/第4部 「〈水〉で〈虚〉を洗い、〈火〉で浄化する」/第5部 「わたしはそこにおわす神仏をそのまま愛したいのだと思います」/あとがき
レビュー(2件)
どの章から読み進めても面白く、興味深い!
著者の前作、「スピリチュアル・コード」を読んだ時には、その不思議な世界観と引き起こされる状況に、目を白黒させながら…というか、目を見開くような思いで読み進めていった。 今回はどうであろうか、そう、前回より鶴見氏のタロットリーディングの要素が減り、それが本来の彼女の特性であろうと思われる、「ビジョン・リーディング」を哲学者、藤村氏がハイスピードで引き出していく。藤村氏の分析、解説が前作より多いが、それにより「魔訶不思議」な世界が哲学へと花開いていく。スピリチュアルに興味がある人はもちろん、哲学に興味がある、つまり生きることを考えている全ての人に読んで欲しい、21世紀の「神曲」。それが本書である。前世について、死について、龍について、神仏について。新しい理解が拡がっていく、期待の書。