- 7
- 4.0
皮膚はさまざまな能力を併せ持った「スーパー臓器」です。有害な化学物質や病原体の侵入を防ぐ物理的バリアであるともに、人体最大の免疫器官であり、無数のセンサーが埋め込まれた感覚器官です。 皮膚組織の分子レベルでの解明が進んだことで、これまでからだを覆う「薄皮」のように思われてきた皮膚には、生命活動にかかわるさまざまな精緻なしくみが備わっていることがわかってきました。21世紀に入ってからの皮膚医学の進展は目覚ましく、毎年のように教科書を書き換えるような発見が相次いでいます。本書は、人体最強の臓器と呼ばれる皮膚の謎に、最新の科学的知見を元に迫ります。 ここまでわかった万能の臓器「皮膚」の謎 ・人が温度を体感できる「からくり」がわかった ・皮膚をかくと、かゆみが静まる驚きの理由 ・ヒトが「裸のサル」になった必然的理由とは? ・アトピー性皮膚炎の原因遺伝子がわかった ・いかに皮膚は老化するのか? ・喘息などのアレルギー発症も、アレルゲンの皮膚侵入が引き金になる ・AIの診断能力はすでに一流の皮膚専門医をしのぎうる (本書の内容) はじめに 第1章 そもそも皮膚とはなにか? 第2章 皮膚がなければ、人は死ぬ -生体防御器官としての皮膚 第3章 なぜ「かゆく」なるのか? 感覚器官としての皮膚 第4章 動物の皮膚とヒトの皮膚 ー生き物が変われば皮膚も変わる 第5章 皮膚の病気を考える ーどんな病気があるのか? 第6章 アトピー性皮膚炎の科学 ー現代人を悩ます皮膚の難病 第7章 皮膚は衰える ー皮膚の老化とアンチエイジング 第8章 未来の皮膚医療はどう変わる? 番外編 研究者になるための体験的・人生ガイド
レビュー(7件)
私はとりあえず満足です。
ブルーバックスを購入するのは何と20数年ぶりです。この先生が対談している動画を見て購入しました。まず立ち位置の難しい本だなという印象です。コメントを色々見ましたが、多くの写真を期待する方や、引用文献を期待される方など。ブルーバックスはこんな感じですよ。と言いたいです。もっと写真がみたい人はグッグればみつかるはずですし、総説が知りたいときは本誌中にある参考資料などからグッグてもらえればいいと思います。私はこんな感じで利用しています。
小説のような文字がズラっとな本。 私的には写真や図が欲しかったので少し残念ですが、知識を深める為に読んでみます。