攘夷か開国かで二分された国論を調停するために、皇妹・和宮は徳川将軍家に降嫁せよと勅命を受ける。彼女の身代りとされた少女フキは何も知らされないまま江戸へ向かう輿に乗せられるーー。大義によって人生を翻弄された女たちの矜持を描き、犠牲になった者への思いをこめた、有吉文学を代表する不朽の名作。
※目次において、解説の加納幸和さんのお名前が間違っておりました。お詫び申しあげます。
その一 万延元年六月三日
その二 万延元年六月二十日
その三 万延元年八月十三日・十四日
その四 万延元年九月二十七日
その五 万延元年十月十七日
その六 万延元年十二月九日
その七 文久元年四月二十一日
その八 文久元年四月二十三日
その九 文久元年六月十九日
その十 文久元年七月二十八日
その十一 文久元年八月四日
その十二 文久元年十月八日
その十三 文久元年十月十九日・二十日
その十四 文久元年十月二十三日より二十七日・十一月四日
その十五 文久元年十一月九日・十日
その十六
レビュー(24件)
ああ可哀そう。
大好きな斉藤由貴が、同名スペシャルドラマでフキの健気さと不憫な様子を見事に演じ、それに感銘を受け、この一冊を購入した。架空のフキだけれど、あのような時代には、まるで人の心が虫けらのように扱われたかと思うと、我々は今の時代に生を受けて良かったのかもしれない。結婚を夢見て、来たる祇園祭を楽しみにしていただけなのに・・・本当に可愛そうなフキ。何で、あんな運命を背負わされるのか。もう、涙で文字がかすんで読めない。由貴ちゃん(フキ)が可哀そうで頭から離れない。