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論語はすなわち儒教のことであるーー日本人の多くにとっての「常識」であろう。ところが、実はそうではない。子供のころ、祖父の摩訶不思議な「教え」から『論語』に接した著者は、のちに儒教の持つ残酷な側面を知り、強い葛藤を抱く。実際の孔子は「聖人」であったのか? なぜ『論語』は絶対に読むべきなのか? 御用教学・儒教の成立と悪用される孔子、朱子学の誕生と儒教原理主義の悲劇など、中国思想史の分析を重ねた果てに著者がたどり着いた答えは、なんと「論語は儒教ではない」というものだった。曇りのない目で孔子の言葉に触れ、『論語』を人生に生かすための画期的な書。 目次: 序章 私の『論語』体験と、私が見た「儒教の残酷さ」 第1章 定説や通念を覆す──孔子とは何者か、『論語』とは何か 第2章 御用教学・儒教の成立と悪用される孔子 第3章 朱子学の誕生と儒教原理主義の悲劇 第4章 朱子学を捨て、『論語』に「愛」を求めた日
レビュー(13件)
あまり頭に入らなかった。ただもっと中国のことを勉強して読むほんかな?
儒教のなんたるかがわかった気がする。内容もわかりやすく参考になった。
論語と儒教は全く別物
「論語」と「儒教」に、これほどまでに違いがあったのか!!と、改めて気づかせてくれる本。私も実は、オリジナルの「論語」の気品ある柔らかなご教示を心から感動するも、その後の「儒教」にはびっくりしてきた印象を持ってきた・・・。はっきり言って、「孔子先生」の教えは、その後のその地域では、かなり歪められて「儒教」として統制されていったようである・・・。いずれにしても、「論語」は、紀元前の「孔子先生」が生んだとして、すさまじく敬意を感じるものである!!
学生時代のモヤモヤが解けた
論語と儒教の違い、孔子と儒者の違いがよくわかった。学生時代、論語が教科書に出てきた。社会道徳について述べられていた思う。それが、儒教とどう関係するのかわからなかった。石平の分析は鋭い。
石平さん
おもしろそうなので、購入してみました。 楽しみにしてます。 よろしくお願いいたします。