日本の「事業再生ファンド」の草分け、「日本みらいキャピタル」を運営する著者が、組織改革に取り組む中小企業の現場に入り込み、試行錯誤していく同時進行的ドキュメント。組織特有の「思考の枠」をどう学びほぐし(アンラーン)ていくのか。苦闘する多くの会社員、企業人に贈る、示唆に富む1冊。
第1章 企業はどのように再生するのか
(1)本書の位置づけと特徴
(2)問題意識としての「アンチ・ビジネス本」
(3)筆者の立場と留意点
(4)本書の構成
第2章 「事業再生ファンド」とは何か
(1)企業のライフサイクルとエクイティ・ファンドの役割
(2)事業再生ファンドの特徴
(3)不良債権(債権投資)ファンドとの違い
(4)エクイティ・ファンドの今後
第3章 H社の物語1「学びほぐし」--身体化した企業文化を捨てられるか
(1)その日ーー初顔合わせ
(2)何を「学びほぐす」のかーー「ファシリテーション」の意図と「思考の枠」
(3)新社長の悩みーー「首を括らにゃならんかと思っていた」
(4)「不安」の正体を見極めるーー「漠然とした不安」vs.「健全な危機感」
(5)新たな分断ーー「対話」ができない
(6)混乱ーー従来通りに行動してしまう、身体知化した「思考の枠」
(7)葛藤ーー「暗黙知」を超えて
(8)参加者の達成感と残される本質的課題
第4章 H社の物語2「創造」--イノベーションへの挑戦
(1)「アジェンダ」の設定ーー「プロセス」と「プロトタイピング」
(2)停滞ーー絶望の絶壁
(3)「コロナ」襲来ーー「想定外」と「即興力」
(4)顧客との協働による「創造」--「自律的拡張」の展開
(5)「成果」に結びつける困難さ
(6)生産体制の制約と経営資源の不足
(7)「小さな成功体験」を積み上げる
(8)第3フェーズから第4フェーズへ
(9)挑戦は続く
第5章 考察ーー「H社の物語」に普遍性はあるのか?
(1)H社は変わったのか?--「主観」と「客観」の狭間で
(2)「場」の重要性ーー何をどのように「学びほぐす」のか
(3)「関係の質」の重要性ーーイノベーションを生みだすものは何か
(4)筆者の問題意識の検証ーーH社の事例からの考察
「あとがき」に代えてーーH社のその後
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