フェヒナーは19世紀ドイツの物理学者・自然哲学者。一般にはウェーバー=フェヒナーの法則で知られ、精神物理学の創始者とされている。彼は、非常に幅広い分野で近代心理学につらなる萌芽的研究を行ったことから、フロイトは、「私はかねてからG・T・フェヒナーの見解に親しんでおり、重要な事柄になるとこの思想家に依拠してきた」と述べている(本書では、9箇所にわたってフロイトによるフェヒナーの引用文を紹介)。死後に出版された『集合測定論』では、現代の統計学あるいは「心理統計」の基礎になる問題が予告されている。身体と精神の関係を研究した先駆者ともいわれるフェヒナーの全貌に迫った本書は、心理学を志す人にとって紛うことなき必読書である。
プロローグ
1.フェヒナーの生涯と仕事
2.精神物理学の構想(1)-物理学から
3.精神物理学の構想(2)-心理学へ
4.美学入門の方法
5.「快・不快」と数理心理学の系譜
6.フェヒナーとフロイト
7.フェヒナーにおける宗教・科学と世界観
エピローグ〜それでも残る謎
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