オタクの心理学的研究のための観点を解説し、定量的データと膨大なコンテンツ紹介に基づきオタク文化の実態を網羅的に分析する。心理臨床支援にも役立つ新世代のオタク論。
第1章 序論ーーオタク定義の基礎付け
1.1 緒言ーー「オタク」をめぐる問題
1.2 覚え書き1--オタク研究の方法論と留意点
1.3 覚え書き2--筆者の立場
1.4 オタクに関する印象論の変遷
1.5 オタク文化論
1.6 「オタク・スペクトラム」の提唱
1.7 オタク・スペクトラムの問題点ーー「オタク的特徴」の選定基準
1.8 第2章に向けて
第2章 先行研究ーーオタク論と実証研究
2.1 オタク論の古典概説
2.2 オタク論の現在
2.3 オタク論の課題
2.4 定量的なオタク研究
2.5 オタク・スペクトラムの構成概念
第3章 オタク・スペクトラムの第一因子(f1)--オタク的コンテンツの消費行動量
3.1 「オタク」的なコンテンツとは何かーー「3カテゴリー論」
3.2 オタク的コンテンツのカテゴリー1「描画的物語作品」
3.3 オタク的コンテンツのカテゴリー2「美的架空人物」
3.4 オタク的コンテンツのカテゴリー3「身体機能の大拡張メディア」
3.5 「3カテゴリー論」に基づく個々の分類例
3.6 本書で着目する「オタク」と「コンテンツ」
第4章 オタク・スペクトラムの第二因子(f2)--消費行動様式
4.1 物語消費
4.2 「知的遊戯」
4.3 データベース消費
4.4 多角的視点とリアリズムーー消費行動編
4.5 パロディ、「ネタ」の生成と消費
4.6 虚構の所有化
4.7 性的消費
4.8 『ガールズ&パンツァー』から見る複合的消費行動様式
第5章 オタク・スペクトラムの第三因子(f3)--人物特徴
5.1 「陽キャ」vs「陰キャ」
5.2 外見的特徴
5.3 悲観的認知とインターネット依存
5.4 誇大な自己愛
5.5 対人関係と集団的アイデンティティ
5.6 多角的視点
5.7 オタク的対人関係の架空事例
5.8 オタクの精神分析
第6章 オタク文化の臨床心理学的価値
6.1 オタク総論
6.2 オタク臨床論
6.3 オタクの「卒業」
6.4 結 語
コラム1 差別について
コラム2 「現実」とは何か
コラム3 「オタクの自認」は定義たるべきか
コラム4 オタクのスラング解説
コンテンツ索引
事項・人名索引
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