老いは体力を奪うかわりに、さらなるユーモアと叡智を授けてくれ、人は「死」が近づくにつれてより多くのことを学び新たな価値を見出すーー。第一線で活躍する医者と宗教者たちが、自らの体験をまじえつつ、病を受け入れた患者や見送った家族との対話から、「語り(ナラティブ)」をキーワードによりよく生きるための珠玉の言葉を紡ぎだす。
はじめに
第1章 物語のなかの死生観
1 医療における物語性(中井吉英)
2 患者のナラティブを識る(小笹寧子)
3 がん患者といのちの医療(上田公介)
4 治らない病気(本庄 巌)
5 宗教に問われていることーー人々の心に届く死生観(窪寺俊之)
コラム 日本人の死生観(本庄 巌)
第2章 高齢者医療の光と影
1 ジャパン・シンドローム(小笹寧子)
2 介護と家族問題(上田公介)
3 最期の場所(本庄 巌)
4 豊饒の晩秋と厳寒の冬を味わいたい(中井吉英)
5 いのちに寄り添う介護(奈倉道隆)
コラム 健やかに生きるためにーー高齢者の健康・介護・看護(奈倉道隆)
第3章 がんとのお付き合い
1 「がんばらないけど、あきらめない」(上田公介)
2 いのちの受け渡し(本庄 巌)
3 今ここに生きている(中井吉英)
4 病と上手に向き合うために(小笹寧子)
5 ナラティブ・ベイスト・ライフ(藤枝宏壽)
コラム 患者から見た米国の救急医療(秋山麗子)
第4章 超高齢者社会を爽やかに生きる
1 死にともない(本庄 巌)
2 90歳の夢(中井吉英)
3 超高齢社会に生きるーー2050年の日本(小笹寧子)
4 一本の道(上田公介)
5 患者の視点から見た日米の医療(秋山麗子)
コラム より良い生老病死の医療を目指してーー患者中心の評価とは(中井吉英)
おわりに寄せて
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