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辺境と蔑まれ、それゆえに朝廷の興味から遠ざけられ、平和に暮らしていた陸奥の民。8世紀、黄金を求めて支配せんとする朝廷の大軍に、蝦夷の若きリーダー・阿弖流為は遊撃戦を開始した。北の将たちの熱い思いと民の希望を担って。古代東北の英雄の生涯を空前のスケールで描く、吉川英治文学賞受賞の傑作。(講談社文庫) 吉川英治文学賞を受賞した、傑作歴史長編!8世紀、黄金を求めて押し寄せる朝廷の大軍を相手に、蝦夷の若きリーダー・阿弖流為は遊撃戦を展開した。古代の英雄の生涯を空前のスケールで描く歴史冒険巨編。 宿命 挑戦 震動 雷火
レビュー(118件)
奈良時代から平安時代時代にかけての陸奥の国、そこには朝廷に従わない蝦夷の人々がいた。弱冠十八歳のアテルイは、勇猛果敢にして、朝廷との戦を通して成長していく。戦略・戦闘シーンの描写には、作者の力量が表れている。下巻を読むのが楽しみである。
父に頼まれて購入しました。父は、この作者の本が好きです。「面白く読ませていただきました。かならず、下巻も買いたいと思います。」と父が言っています。歴史ものはやはりロマンがあるというか、史実があるので、説得力やなるほどと思わせる重みがあるようです。
アテルイは古代東北を知る鍵
東北のアテルイはかつて、眠っていた存在でした。伝説は目覚め、このような物語、歴史があったのだと世に知らしめた素晴らしい本です。高橋先生、ありがとうございます。
心の書
岩手出身の者は読んでおくべき本です。高橋氏の作品の頂点です。
第34回(2000年) 吉川英治文学賞受賞作品。大体の史実はなんとなくわかっていて、大変興味深く読み進めた。ただ、地図がついていればさらに良かったと思う。