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「あとで!」乱暴で無愛想でそっけなくて冷淡なその響きは、オリヴァーについて真っ先に思い出す言葉だ。十七歳のあの夏、エリオがオリヴァーと過ごした日々は、鮮やかな記憶として今も消えずに残っている。毎年、夏休みになるとエリオの家に滞在する若い研究者のひとりでしかなかった彼の最初の印象は、好きになれるかもしれないし、大嫌いになるかもしれない男だった。しかし、すぐにエリオは彼から目が離せなくなり、話ができれば幸せに、よそよそしい態度をとられれば傷つくようになってー。切なくも甘いひと夏の恋を描いた青春小説。本年度アカデミー賞脚色賞受賞、作品賞、主演男優賞・歌曲賞ノミネート、映画化作品の原作!
レビュー(60件)
映画にはまって 原本を読みたくなり 発注 直ぐに届き読み始めています。読んでる途中 涙で文字が霞んで なかなか進みません。
翻訳小説への抵抗は無いものの、文章で少し苦労あり。ほぼ一人称の語りで進める為に相手の想いは掴みきれない感じですすむ。タイトル『君の名前で僕を呼んで』を思い出すとせつなさがいっぱいに残る。愛が成就されるハッピーエンドではない事は言っておきたい。
おすすめです。
君の名前で僕を呼んで。何もわからなくても惹きつけるタイトルですね。主人公エリオが語るように書かれたお話です。オリヴァーと過ごした、エリオ17歳の夏のお話です。イタリアという地理的設定もいいです。高い空と田舎の空気と複雑で繊細で綺麗で汚くて鮮やかな記憶ですね。
長い長い休校中、娘がどうしても読みたいと言うので売切れのお店も多い中こちらで買えてとても嬉しかったのですが、買った次の日に何かの拍子に洗濯機に落ちたのに気が付かず。。。洗濯後何か紙のようなものが洗濯物に一杯。。。 大切な本が。。。 娘が必死に破れた欠片を拾い集め貼り付け、アコーディオンのように広かった本になりました。 沢山破損してしまったけれど、大体の物語が分かるくらいには残っていたそうですが、悲しさのあまり泣いていました。また同じ本を買ってあげようか悩み中です。
後日談
映画観賞後、小説には後日談があると知り購入しました。 小説はエリオ目線で描かれており、繊細な心情が分かりやすく、映画では気付けなかったことも理解することができました。賛否両論ですが、自分は後日談を読めて良かったです。