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救えるはずだと思った。 父親が殺され、瓶屋を仕切ることになった一人娘の史乃。気丈に振る舞う彼女を信之輔は気にかけていた。一方、新兵衛の奉公先だった生薬(きぐすり)問屋の当主から明かされた二十年前の因縁と隠された罪。正は負に通じ、負はころりと正に変わる。平四郎の甥っ子・弓之助は絡まった人間関係を解きほぐすことができるのか。 (目次) 「おまえさん」(十九〜二十一) 「残り柿」 「転び神」 「磯の鮑」 「犬おどし」
救えるはずだと思った。 父親が殺され、瓶屋を仕切ることになった一人娘の史乃。気丈に振る舞う彼女を信之輔は気にかけていた。一方、新兵衛の奉公先だった生薬(きぐすり)問屋の当主から明かされた二十年前の因縁と隠された罪。正は負に通じ、負はころりと正に変わる。平四郎の甥っ子・弓之助は絡まった人間関係を解きほぐすことができるのか。 (目次) 「おまえさん」(十九〜二十一) 「残り柿」 「転び神」 「磯の鮑」 「犬おどし」
レビュー(329件)
ゆっくり読み進め、楽しみたいと思います。ありがとうございました。
「メーカー取り寄せ」となっており、キャンセルになるかもしれないと半ば覚悟していましたが、注文から3日後に発送され、良かったです。
宮部みゆき作品、おまえさん(江戸物)
宮部みゆき作品の江戸物です。ぼんくら、ひぐらしに続くおまえさん。ぼんくら同心井筒平四郎と弓之助、政五郎など深川の人々のおりなす時代劇ミステリーです。
ぼんくらシリーズ
『ぼんくら』『日暮らし』に続く、いわゆる「ぼんくらシリーズ」の第三段。 最後の最後で「おまえさん」なるタイトルの意味が判明しました。 シリーズ通してユーモアと哀切と慈愛に満ちています。 登場人物もそれぞれに魅力たっぷり、本当にたっぷり(笑) 脇を固める人物たちの描写にも細やかな愛情が感じられます。 ぼんくらを読むともう 日暮らし・おまえさん へとまっしぐらです! それにしても.... 弓之介ちゃん(いや、もう 弓之介さん と呼ぶべきか)はどうするんだろう? この子がどの道へと進むのか? とても気になります(笑)
登場人物の個性がどれも素晴らしいです。気さくで本当に温かい人柄の集まる江戸の町といったところでしょうか。その中で事件を起こす人の思いにも共感できる所もあります。軽快な展開といい、いっきに読めてしまいます。