モーリス・センダック三部作から、宮崎駿「千と千尋の神隠し」、村上春樹『海辺のカフカ』『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、そしてルネ・マグリットとヘンリー・ダーガーの世界へーー幼児期から思春期を経て大人に至る、長き心的発達過程を素描する。
フロイトとエディプス・コンプレックス、アンナ・フロイトとメラニー・クラインの「論争」、母子関係と発達理論、不安と妄想分裂ポジション、現実を知ることと抑うつポジション、二つのポジションと対象喪失ーーフロイトから分岐したクライン派理論の「種子」を芸術作品という「鉱脈」のなかに発掘する。幼児から思春期を経て大人に至る長き心的発達を素描した、比類なき精神分析入門。
第一章|幼児のこころの発達ーーモーリス・センダックの世界
第二章|前思春期のこころの発達ーー「千と千尋の神隠し」の世界
第三章|思春期のこころの発達ーー『海辺のカフカ』の世界
第四章|思春期から大人へのこころの発達ーー『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の世界
第五章|自閉症世界と藝術ーールネ・マグリットあるいはヘンリー・ダーガー
第六章|現代人のメンタリティーー心的構造論、エディプス神話からの精神分析的考察
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