医学のあゆみ 少子化時代の妊孕性温存療法 293巻4号[雑誌]
・体外受精などの生殖医療で生まれる子の割合は9人に1人に達している。しかし、高年齢者の成績は1%程度と、必ずしも効率的とはいえない生殖医療が実施されている。
・そのような現状にあって妊孕性温存療法は、若年がん患者を対象にした実施において大きな成果をあげている。また、社会的卵子凍結に対する企業や自治体からの助成も開始されている。
・少子化は時代の流れではあるが、子を持ちたいという人の心は永遠である。本特集では、妊孕性温存療法を少子化時代における大事な処方箋と位置づけ、生殖医療の現場から最新の知見と実践を紹介する。
■少子化時代の妊孕性温存療法
・はじめに
・『小児・AYA世代がん患者等の妊孕性温存に関する診療ガイドライン2024年12月改訂 第2版』の解説
〔key word〕小児・AYA(思春期・若年成人)世代がん、妊孕性温存、ガイドライン、がん・生殖医療(Oncofertility)
・男性がん患者における妊孕性温存療法
〔key word〕抗がん剤、無精子症、精子凍結、精巣内精子採取
・医学的卵子凍結・胚凍結
〔key word〕卵子凍結、胚凍結、妊孕性温存、がん・生殖医療
・卵巣組織凍結
〔key word〕卵巣組織凍結(OTC)、緩慢凍結、搬送、移植、集約化
・薬物療法による卵巣機能温存ーーGnRHアゴニストとその他の薬剤の知見
〔key word〕卵巣機能保護、GnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)アゴニスト、乳がん、抗ミュラー管ホルモン(AMH)、accelerated activation
・社会的(リプロダクティブ)卵子凍結
〔key word〕社会的卵子凍結、卵子の老化、体外受精
・良性疾患に対する妊孕性温存
〔key word〕妊孕性温存、自己免疫疾患、遺伝的疾患、良性卵巣腫瘍、子宮内膜症
・不妊診療におけるPRP治療ーーPRP子宮腔内投与/卵巣投与
〔key word〕PRP(多血小板血漿)、子宮内膜菲薄、反復不成功・着床不全、卵巣機能低下
●TOPICS 癌・腫瘍学
・胃がん腹膜播種を促進する中皮細胞
●TOPICS 神経精神医学
・摂食障害におけるケトン体の役割
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(最終回)(31)
・皮膚バリア機能とアシルセラミド代謝ーー表皮バリア脂質の代謝異常を免疫システムは認識するか?
〔key word〕皮膚バリア、脂質代謝、アシルセラミド、角層細胞間脂質、角化細胞脂質エンベロープ(CLE)
●連載 細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望ーー臨床への展開(17)
・尿素サイクル異常症に対する胚性幹細胞製品の臨床試験
〔key word〕多能性幹細胞、肝細胞移植、先天性代謝異常症、新生児、高アンモニア血症
●連載 ケースから学ぶ臨床倫理推論(8)
・リスクの高い治療の要求
〔key word〕無益性、無危害原則、善行原則、手続的正義
●連載 司法精神医学への招待ーー精神医学と法律の接点(3)
・精神鑑定の基礎知識
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
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