短歌、俳句、詩、エッセイ、評論、演劇……。芸術のジャンルを軽々と飛び越え、その鬼才ぶりを発揮した寺山修司。言葉の錬金術師は歌う。故郷を、愛を、青春を、父を、そして祖国を! 短歌の黄金律を、泥臭く、汗臭く、血腥い呪文へと変貌させる圧倒的な言語魔術に酔いしれる。(講談社学術文庫)
横溢する言葉の魔力
短歌、俳句、詩、エッセイ、評論、演劇……。芸術のジャンルを軽々と飛び越え、その鬼才ぶりを発揮した寺山修司。言葉の錬金術師は歌う。故郷を、愛を、青春を、父を、そして祖国を! 短歌の黄金律を、泥臭く、汗臭く、血腥い呪文へと変貌させる圧倒的な言語魔術に酔いしれる。
(解説「アルカディアの魔王」塚本邦雄 解説「透明な魔術」穂村弘)
寺山修司の場合はどうか。……一見したところ、等身大の<私>が我々の知っている日本に生きているように思えるのだ。だが、寺山ワールドの<私>は神が自らに似せて作った傀儡に過ぎない。作者=本当の私は、五七五七七という定型空間の外部にいて、神のように全てをコントロールしている。--<「解説2 透明な魔術」穂村弘より>
※本書は『寺山修司全歌集』(風土社、沖積舎)を底本にした。
田園に死す
恐山
犬神
子守唄
山姥
家出節
新・病草紙
新・餓鬼草紙
跋
初期歌篇
燃ゆる頬
記憶する生
季節が僕を連れ去ったあとに
夏美の歌
空には本
チエホフ祭
冬の斧
直角な空
浮浪児
熱い茎
少年
祖国喪失
僕のノオト
血と麦
砒素とブルース
血と麦
老年物語
映子を見つめる
蜥蜴の時代
真夏の死
血
うつむく日本人
私のノオト
未刊歌集 テーブルの上の荒野
テーブルの上の荒野
ボクシング
煮ゆるジャム
飛ばない男
罪
遺伝
花札伝綺
跋
レビュー(10件)
じっくり読んでいます。
子供に頼まれ購入しました。感想は聞いていませんが、内容が深いようで、1人で静かにじっくり読んでいます。コミック本の購入が普段多いのに、この本を欲しがったのは意外でした。何に魅力かあるのか内容が気になりますので、落ち着いたら借りてみたいと思います。
頼まれて購入したので、読んでいません。今度借りて読もうかな・・・
完全な初心者にはかなり厳しい。。。
寺山修司氏の作品に興味を有したのは、ロック・バンド「犬神サーカス団」の名称が、氏の「田園に死す」の中から拝借をしたということを知ったからである。 実際の感想の方であるが、帯に書かれている売り文句のように、何とも計り知れない言葉の魔力が随所に見られる奇妙な世界が展開されている感じである。 私にとって、氏の作品はこれが初めて触れるものなので陳腐な表現かもしれないがw 実際の構成は、長歌なども有り、想定していたよりもボリュームはある感じであったが、小説等と異なりリピ読みや行間をかみしめて読んだりしないかぎりはかなり早く読破できてしまう。 お気に入りの詩は、「亡き父の歯刷子一つ捨てにゆき断崖の青しばらく見つむ」というもの出あったろうか??? とにかく、読み手の想像力を掻き立てる表現技法は絶品としかいいようがない気がする。 しかしながら、レビューの★が厳しめなのは、この書には末に解説者が2名、解説文を掲載してくれているのだが、正直言って穂村弘氏の解説をより多く掲載して欲しかったというのが本音の所である。 確かに、詩の類いは読み手の想像力に働きかけるものが多いというのは確かであろうが、如何せん、寺山修司氏の作品に初めて触れるものにとっては、時代背景は勿論のこと、知っておかねばいけないことが多い割に注訳などが欄外に一切無かったのがもったいない気がして止まなかった。 まあ、これが廉価的なもであるのであれば、納得もしうえるのだが、如何せん文庫でも1100円を超す価格である以上、コスパはよいとは言えない。 以上のことから、★については少々辛口になってしまったが、元々氏の作品は高値が付いているものが多いので、矢張り初心者には導入としてはこの辺りが妥当といわざるを得ないか・・・。