- 110
- 4.14
非情で残酷な日本社会で、20代が生き残るための思考法とは何か? 不安に立ちすくむ日本人が、今こそ学ぶべき「本当の資本主義」とは何か? 東大、マッキンゼーを経て、京大で人気ナンバー1の授業を持つ客員准教授が世に問う必読の書。2012年度ビジネス書大賞受賞の名著をエッセンシャル版にして文庫化。 はじめに 第一章 勉強できてもコモディティ 第二章 「本物の資本主義」が日本にやってきた 第三章 学校では教えてくれない資本主義の現在 第四章 日本人で生き残る4つのタイプと、生き残れない2つのタイプ 第五章 企業の浮沈の鍵を握る「マーケター」という働き方 第六章 イノベーター=起業家を目指せ 第七章 本当はクレイジーなリーダーたち 第八章 投資家として生きる本当の意味 第九章 ゲリラ戦のはじまり
レビュー(110件)
先ずもって刺激的なタイトル。 帯には、”本書は、これから社会に旅立つ、あるいは旅立ったばかりの若者が、非常で残酷な日本社会を生き抜くための、「ゲリラ戦」のすすめである”とある。 ヤバい。完全に誤爆である。40代半ばの窓際のおっさんが手にしてしまった。 ・・・ しかしこの本は寧ろ、少し年のいった人の方がよく理解できると思う。誤解を招くかもしれない冷徹すぎる表現もある。その点で、人を選ぶ本だと言ってもいいかもしれない。 ・・・ 誤解を恐れずに言えば、この本は変化の勧めであり、脱コモディティ化・差別化への勧めである。 そのベースにあるのは新自由主義的な資本主義の極致であり、これを認めることである(筆者も主張するように決して資本主義がベストと言っているのではない)。結果、必然的に起こる人材のコモディティ化を想定している。例えばMBA、英語スピーカー、資格、どれも成り手が殺到した途端コモディティ化する。こうしたコモディティ化に負けないような独自性・Add-valueが必要になる。 ・・・ 私は筆者の意見にはおおむね賛成である。世の中はグローバル化しつつあり、競争相手は日本人だけではない。同じIT技術者ならば英語が喋れて人件費が安いインド人を雇うだろうし、同じ日本人でも残業(時にはサービス残業)を喜んでするような人の方が雇われやすいし昇進しやすいかもしれない。そのような厳しい社会の中で生きていくには、筆者が言うように徹底的に考え、変化に対応し、トレンドを読める人間になる以外に道はないのかもしれない。 ・・・ 他方で、私は思う。生き抜くことだけを考えて日々を送り、世の中の変化やトレンドを読むことに注力し、自分本位の考えや思いを失っていくならどうか。そんな人生は空虚ではなかろうか。もちろん社会は厳しいからそうでなくては生きていけないという反論はあるだろう。故に、やりたい事・好きな事・自分の志向も意識しつつ筆者の意見を取り入れていくのが良いのではないかと考えた。そうした個人の志向性を伸ばすとか育てる視点は本書にはないのは少し残念ではある。
内容は・・
少しだけ記載します。 この本を一言で言うと、 「投資家の様に生きなさい。」です。 そして、本書を読んで感じた事は、 内容よりも、本自体のプランニングです。 値段、エッセンシャル思考版、ダブルカバーです。
これからの時代を担う若者たちへ
先の見えない今、未来を切り拓く力を与えてくれる一冊です。中学・高校・大学、学生のうちに読んでほしい。あなたが、自分自身を信じられるようになる名著です。 著者が生きていたら、今更かもしれないけど、京都大学を受け直したいと思ったくらいです!
結構、子供には難しいかもしれません。高校生以上の方なら割と理解できる内容かと思います。 内容がかなり詰め込んであるので、どれくらい自分の中で理解していけるかですね。
資本経済の社会に放り出された新卒の人、あるいは社会人数年の若者にどうやったら賢く生きられるか? 思考するのが苦手な人でもどう考えればいいのかが分かる良い本です!