「人は、言葉にささえられて生きている。日本人は、国語にささえられて生きている。」
著者が長年にわたり、教師生活や文学に親しむ暮らしの中で募らせてきた危機感をもとに、今日の学問や日本文化の在り方に警鐘を鳴らした圧巻の文芸・文化評論。
問題は、夏目漱石、森鷗外、小林秀雄、江藤淳など、近現代の文豪たちの作品をとおして巧みに浮き彫りにされていく。ここでは、政治に翻弄されながらも、文学を原点として今後の日本を見とおす著者の鋭い洞察力が縦横無尽に展開されていく。
■夏目漱石
漱石の文学と私
“文化の戦士”としての夏目漱石
漱石の「明治天皇奉悼之辞」について
続・漱石の「明治天皇奉悼之辞」について
■森鷗外
立派な父と不良の息子の物語ー『澀江抽斎』を読んで1
鷗外の涙 - 『澀江抽斎』を読んで2
■小林秀雄と江藤淳
小林秀雄と江藤淳
歌枕 - 松尾芭蕉と小林秀雄
小林秀雄「歴史の魂」と「無常といふ事」
昭和五十二年秋の満開
鏡としての歴史
歌碑と独立樹ー斎藤茂吉と小林秀雄
言葉と歴史と検閲ー江藤淳の批評について
家族とその死 - 江藤淳生涯の末二年の文業と永井龍男の文学
■遠い人近い人
『博多っ子純情』
詩と哲学の奪回を
下田踏海事件ー「与力輩愕々色を失ふ」
「互殺の和」
遠い人近い人 -安達二十三陸軍中将
見え隠れする全体主義
新“サッカー”考 - 「死力を尽くした」
西へ西へーラフカディオ・ハーンの来日
「わたしを連れて逃げて」 -レコード大賞と直木賞
言葉にささえられて
あとがき
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