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国際アンデルセン賞画家賞受賞インノチェンティの傑作 人が家に命を吹き込み、家が家族を見守る。家と人が織りなす100年の歳月。 100年の歳月を、ことばの世界と細密な絵の世界で融合させた傑作絵本! 1軒の古い家が自分史を語るように1900年からの歳月を繙きます。静かにそこにある家は、人々が1日1日を紡いでいき、その月日の積み重ねが100年の歴史をつくるということを伝えます。自然豊かななかで、作物を育てる人々と共にある家。幸せな結婚を、また家族の悲しみを見守る家。やがて訪れる大きな戦争に傷を受けながら生き延びる家。そうして、古い家と共に生きた大切な人の死の瞬間に、ただ黙って立ち会う家。ページをめくるごとに人間の生きる力が深く感じられる傑作絵本が、ここに……。
レビュー(65件)
とても細かく描かれています
日本の雑なイラストっぽい(いかにも子供っぽい)絵本ばかり見ていると、こういう描きこまれた絵本が欲しくなります。時代ごとに少しづつ変化しているところをよーく見ながら子供たちと何度も読んでいます。
子どもと一緒に読んで(見て)います。「家なおしてるね」とか「ぶどうジュースつくってるね」なんて、出てくる人たちを指しながら楽しそうにコメントしています。大人は大人で、「家とは何だろう?」とか、自分がかつて子ども時代を過ごした家のことなどを思い返したりしています。良い本です。
1900年くらいから現在までの一軒の家を中心に描かれていますが、絵が細部までとっても細かく美しいです。 絵をみているだけで時代の移り変わりと人の生き方を想像させてくれます。 子どもから大人までそれぞれの楽しみかたのある絵本ですね。
絵本
新聞で紹介されていたので 興味があったので購入してみました。 翻訳絵本なので 原文ではどうなのか? 日本語になってしまうと 短い文面から読み取る分量の方が多くって 何度も読むうちに いろいろな面が理解できるのかもしれません。百年の家にたとえられるのは ふるさとなのか 母や父なのか? 滅んで行く詩なのか 再生の詩なのか? 一度手にとって感想をお聞きしたいです。
丁寧な絵が大好きでとても気に入っています。 大切にしたいです。