ネットワークとしてのソーシャル・キャピタル
: ナン・リン/カレン・クック/ロナルド・S・バート/渡辺 深
ソーシャル・キャピタルの概念は、1980年代の登場以降、社会学をはじめとする社会科学に大きな影響を与えてきた。本書は、世界的に活躍する研究者が集い、理論と実践の両面においてその研究成果を問うた古典的論集である。ネットワークとの関連に着目しつつソーシャル・キャピタル概念の理論的基盤を確認したうえで、労働市場やコミュニティなどを対象とした領域で実証研究を展開し、この概念が持つ豊かな可能性を明らかにしている。
原著:Nan Lin, Karen Cook and Ronald S. Burt (eds.), 2001, Social Capital: Theory and Research, Aldine De Gruyter.
序 文
第1部 ソーシャル・キャピタルーネットワークと埋め込まれた資源
第1章 ソーシャル・キャピタルのネットワーク理論を構築する(ナン・リン)
第2章 ソーシャル・キャピタルとしての構造的空隙 対 ネットワーク閉鎖(ロナルド・S・バート)
第3章 地位想起法ーーソーシャル・キャピタル調査のための測定方法(ナン・リン/ヤンーチ・フ/レイーメイ・スン)
第2部 労働市場におけるソーシャル・キャピタル
第4章 そのネットワークはどれくらいの価値があるのか? 従業員の紹介ネットワークにおけるソーシャル・キャピタル(ロベルト・M・フェルナンデス/エミリオ・J・カスティラ)
第5章 対人的紐帯,ソーシャル・キャピタル,そして,雇用主の人員採用方法(ピーター・V・マースデン)
第6章 良いネットワークと良い仕事ーー雇用主と従業員にとってのソーシャル・キャピタルの価値(ボニー・H・エリクソン)
第7章 開始するーー職業キャリアの開始へのソーシャル・キャピタルの影響(ヘンク・フラップ/エド・ボックスマン)
第3部 組織,コミュニティ,そして,制度的環境におけるソーシャル・キャピタル
第8章 社会的メカニズムと集合財としてのソーシャル・キャピタルーー同僚間の地位オークション(エマニュエル・ラゼガ/フィリパ・E・パティソン)
第9章 非常に厳しい環境におけるソーシャル・ネットワークとソーシャル・キャピタル(ジーン・S・ハルバート/ジョン・J・ベッグズ/ヴァレリー・A・ヘインズ)
第10章 複数レベルの世界におけるネットワーク・キャピタルーーパーソナル・コミュニティから支援を得る(バリー・ウェルマン/ケネス・フランク)
第11章 中国都市におけるグアンシ(Guanxi)・キャピタルと社交上の食事ーー理論的モデルと経験的分析(ヤンジェ・ビアン)
第12章 社会的ネットワーク資源の変化と安定性ーー転換期ハンガリーの事例(ロベルト・アンジェラス/ロベルト・タルドス)
訳者あとがき
人名・事項索引
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