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恐ろしき浦登(うらど)家の秘密がついに語られる。18年前の〈ダリアの日〉に起こった不可解な事件ーー初代当主・玄遙(げんよう)の殺害。幼少の玄児が目撃した怪人物は、不可能状況下で忽然と姿を消した!? 死に抗う妄念が産んだ館。その深奥で謎はいよいよ縺(もつ)れ深まり……美しき双子姉妹を、信じがたい悲劇が襲う!(全四巻) ついに明かされる浦登家の秘密。空前の巨編、いよいよ佳境へ。 耐えて耐えぬいた全ての疑問、抑圧、不安が解決した瞬間、最高の興奮を迎えながら、物語は静かに瓦解していく。落成と崩落が同時に訪れるこの恐れ。 紙上の物語だけではなく、読者の脳内にも訪れる崩壊のカタルシス。 なんと羨(うらや)ましい。それは多くのゲーム制作者がユーザーに望む、物語との一体感に他ならない。 この一体感ーー物語の落成と崩壊を共に味わわされる感覚こそ、綾辻行人の小説にある毒であり蜜である。--奈須きのこ<文庫版第4巻巻末に収録の「特別寄稿 暗黒館の諸相」より抜粋>
レビュー(115件)
話が動くとどんどん面白くなってきます。どのような結末を迎えるか楽しみです。
謎が謎を呼ぶ。 十八年前に遡って、一つ一つ問題が解決されていく。 読むので必死。 点と点が線となり、何となく見えてきた館の謎。 現実離れした物語やけど、「生」に対する気持ちが強いことがわかった。 結末がどうなろうとも、絶対に最後まで読もうと思った。
やっと話が動きだした
やっと話が動き出した。そして分厚い。600ページもある。記憶が曖昧な男、幼少期の記憶を失っている男、事故で一時的に記憶を失っている男。この3名の立ち位置がキーポイントかと。火事で入れ替わっているのか?本当は誰なのか?謎は深まるばかりだ。殺人の犯人当てや謎解き、というよりも、この暗黒館の世界を構築している、おどろおどろしさを楽しもう。
そろそろ、、
このあたりになると、早く早くと先を急いで読みたくなる不思議さ、、
とても楽しみに読んでいます。 今回の話しは長いです。