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下落合で弔いを専門とする墓寺、青泉寺。お縁は「三味聖」としてその湯潅場に立ち、死者の無念や心残りを取り除くように、優しい手で亡骸を洗い清める。そんな三昧聖の湯灌を望む者は多く、夢中で働くうちに、お縁は二十二歳になっていた。だが、文化三年から翌年にかけて、江戸の街は大きな不幸に見舞われ、それに伴い、お縁にまつわるひとびと、そしてお縁自身の運命の歯車が狂い始める。実母お香との真の和解はあるのか、そして正念との関係に新たな展開はあるのか。お縁にとっての真の幸せとは何か。生きることの意味を問う物語、堂々の完結。
レビュー(102件)
以前図書館で借りて読んだ「出世花」が大のお気に入り小説なので、今回は文庫本で「出世花」と続編の「蓮花の契り」をあわせて購入しました。 私としましては、初めて「出世花」を読んだときの方が静かな感動がありましたが、続編では、出演者の方々の『その後』を垣間見ることができてよかったと思います。
泣かされます
ハッピーエンドではないけれど、読んだ後、余韻を楽しんでいます。
題名の意味が最後にわかりました。手を合わせたくなるような生き様ですね。高田郁ファンです。新しいシリーズが始まったとか、そちらも楽しみたいと思います。
ああ終わってしまうのかよ
これは、続編出せないなあ。 見事に書き切ってしまったもの。 主人公の覚悟が小気味よい。 応援したくなるよね。 お見事でした。
前作も読んで欲しい
高田郁さんの出世花の続編。前作の出来事が結構出てくるので、読んでおいたほうが良いです。 今回も胸に詰まるような内容で、購入して良かったです。