籠や畳薦、曲げ物、履物、土器…。縄紋時代以降の人びとは生活道具をどのように作り、使用していたのか。出土遺物が形成された背景を、これまでの考古学が研究対象にしなかった全国各地に残る民俗事例を参照して追究する。現代にも受け継がれているさまざまな技術を見出し、食べ物をテーマにした姉妹篇とともに「民俗考古学」の地平を広げる。
まえがき/現代籠作り技術の起源(編み、組み技術の研究史/編み、組み技術伝承の永続性と広域分布ー「網代組み」を例として/民具の籠類に受け継がれた縄紋時代起源の諸技術)/こも編み・隔て編み(古代の畳薦/民具の薦編み台/隔て編み/万葉時代の薦編み用具推察)/樹皮製曲げ物を作る側板の「裏見せ横使い」(民具の樹皮製曲げ物に見る表裏の使い分け/発掘された樹皮製曲げ物の「裏見せ横使い」/縄紋時代から現代へ受け継がれた「裏見せ横使い」)/木割り楔の時空間的展開(木口から大木を割る現代の民俗事例/発掘された木割り楔/「太型蛤刃石斧」の機能と柄の用法推察/縄紋時代草創期および移行期の木割り楔/後期旧石器時代の木割り楔推察)/縄紋人の履物を推理する(民具の履物/縄紋人の履物を推理する)以下細目略/土器の発明ー試論/あとがき/引用文献
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