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五十歳で初めて子を授かった松坂熊吾は、病弱な妻子の健康を思って、事業の志半ばで郷里に引きこもった。再度の大阪での旗揚げを期しつつも、愛媛県南宇和の伸びやかな自然の恵みのなかで、わが子の生長を見まもる。だが、一人の男の出現が、熊吾一家の静かな暮らしを脅かす…。熊吾と男との因縁の対決を軸に、父祖の地のもたらす血の騒ぎ、人間の縁の不思議を悠揚たる筆致で綴る。
五十歳で初めて子を授かった松坂熊吾は、病弱な妻子の健康を思って、事業の志半ばで郷里に引きこもった。再度の大阪での旗揚げを期しつつも、愛媛県南宇和の伸びやかな自然の恵みのなかで、わが子の生長を見まもる。だが、一人の男の出現が、熊吾一家の静かな暮らしを脅かす…。熊吾と男との因縁の対決を軸に、父祖の地のもたらす血の騒ぎ、人間の縁の不思議を悠揚たる筆致で綴る。
レビュー(51件)
全巻買いました。読むのが楽しみ。期待を込めて☆5つです。
第二部です
熊吾一家の変動、浮き沈みと周囲のひとびとの様子など読む方を飽きさせません。早く続きを読みたくなりますね。
続きが読みたくて
第一巻だけ書店で購入し読み始めましたがとても面白く睡眠時間をけづって読んでしまいました。続きが早くほしくて購入しました。
1~4部まで単行本を購入
破天荒な主人公の生き方にグイグイと引き込まれました。戦後、日本が復興していく様子と、その流れの中で生き延びてゆくための生命力、嫉妬や情念、愛情といった、人間の性がリアルに描かれています。主人公のセリフに深く考えさせられることも多く、宮本輝氏が20年以上の歳月をかけて、丁寧に、大切に、紡ぎ続けている作品であることが伝わります