人間のさまざまな心理や行動への遺伝と環境の影響を解き明かす双生児研究。その全貌を主要なテーマごとに紹介する世界にも例のない画期的なシリーズの第1巻。双生児研究の基盤となる知見や方法論を解説するとともに、一般知能、ワーキングメモリ、空間能力、実行機能など人間の知的な活動を支える認知能力を取り上げる。人間の本質に迫るアプローチとして目覚ましい発展を続ける双生児研究からの示唆に富むエビデンスの数々。
【目次】
シリーズ刊行にあたって
まえがき
第1章 慶應義塾ふたご行動発達研究センターの試み(安藤寿康)
1.はじめに
2.双生児を集める
3.慶應義塾双生児研究(KTS)--青年期・成人期の双生児コホート
4.首都圏ふたごプロジェクト(ToTCoP)--新生児から児童期の双生児コホート
第2章 一卵性双生児と二卵性双生児(敷島千鶴)
1.2種類の双生児
2.KTSの卵性診断
3.等環境仮説
4.双生児法の起源
第3章 双生児法とは何か(尾崎幸謙)
1.行動遺伝学でわかること
2.共分散構造分析による単変量遺伝分析
3.コレスキー分析モデル
4.行動遺伝モデルの仮定
第4章 一般知能(敷島千鶴)
1.はじめに
2.認知能力の測定
3.一般知能の遺伝環境構造
4.簡易な一般知能測定テストの開発
5.認知能力と意思決定
6.おわりに
第5章 ワーキングメモリ(安藤寿康)
1.はじめに
2.ワーキングメモリとは何か
3.ワーキングメモリの個人差とその要因ーー本章の問い
4.ワーキングメモリの遺伝構造
5.おわりに
第6章 空間能力(鈴木国威)
1.はじめに
2.空間能力の構造
3.空間能力の性差
4.メンタル・ローテーション
5.おわりに
第7章 幼児期における実行機能(藤澤啓子)
1.はじめに
2.実行機能とはーー学術的定義
3.幼児期の実行機能
4.幼児期の実行機能の個人差を探る
5.実行機能と就学前の学習スキル
6.おわりにーー“環境”要因とは具体的には何なのか
第8章 英語教育(安藤寿康)
1.はじめに
2.コミュニカティヴ・アプローチとグラマティカル・アプローチ
3.教授実験を行う
4.学習成果を検証する
5.追試実験
6.おわりに
人名索引
事項索引
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