昭和二十九年の洞爺丸沈没事故で両親を失った蒼司(そうじ)・紅司(こうじ)兄弟、従弟の藍司(あいじ)らのいる氷沼(ひぬま)家に、さらなる不幸が襲う。密室状態の風呂場で紅司が死んだのだ。そして叔父の橙二郎(とうじろう)もガスで絶命ーー殺人、事故?駆け出し歌手・奈々村久生(ななむらひさお)らの推理合戦が始まった。
序 章
1 サロメの夜
2 牧羊神のむれ
3 月の夜の散歩
4 蛇神伝説
5 ザ・ヒヌマ・マーダー
6 鱗光の館
7 未来の犯人
8 被害者のリスト
9 井戸の底で
10 『凶鳥の黒影』前編
第一章
11 第一の死者
12 十字架と毬
13 『凶鳥の黒影』後編
14 透明人間の呟き
15 五つの棺(亜利夫の推理)
16 薔薇のお告げ(久生の推理)
17 第三の業(久生の推理・続き)
18 密室と供物殿(藍ちゃんの推理)
19 ハムレットの死(藤木田老の推理)
20 “虚無への供物”
第二章
21 黒月の呪い
22 死人の誕生日
23 犯人たちの合唱
24 好ましくない容疑者(亜利夫の日記I)
25 皺だらけの眼
26 算術の問題
27 予言者の帰国
28 殺人問答
29 ギニョールふうな死
30 畸型な月
挿図/吉中道夫
レビュー(107件)
以前、ミステリーの大著として推薦されていたので読んでみました。が、自分にはあまり面白いとは思えませんでした。ただ、登場人物に古さが感じられなかったところは昔に書かれた本にしてはある意味すごいと思います。
宝野アリカさんおすすめ!
アリカさんのトークショーに行ったときにお話されていたので買ってみました♪ 言葉遣いや世界観がレトロで、歌詞に出てきた言葉がたくさんちりばめられていました。 登場人物もおしゃれで、ストーリーは少し耽美チックに描かれていると思います。 お話は全く見当もつかないサスペンス・推理小説で、読み終わってからも意味はよくわかりませんでした。登場人物が推理合戦をしても次々にそれらが覆されていき、どんどんこんがらがっていきます。 ただ最後に読者がはっとさせられるような罠が仕掛けられており、長かったけれどここまで読んでよかったな…と思えます。 強くオススメはしませんが、興味がある方、気になる方は一度読んでみてはいかがでしょう?
正しく至上の傑作。 タイトルもそうですが、目次を開いても、其処に並べられた言葉の艶やかさと美しさにうっとりとします。 耽美で怪奇。妖しく薫り高く、そして同時に生々しく愚かしい。 推理小説の墓碑銘とさえ言われた名著は、いくつもの甘美な毒を孕んで、読者をその世界へと飲み込んでいきます。 アンチ・ミステリーの扉を開くには、もってこいの作品。
日本4大ミステリーに興味を持った娘に頼まれて購入しました。 「推理小説史上の大傑作」が大きい活字で読みやすくなっているらしいです。